▼冷凍食品大手の経営者は「業務用・家庭用とも手作りからのシフトを見込む。新たな価値を提供していけば国内需要もまだまだ伸ばせる」と展望。ただし「10年後、15年後に人口減の影響が深刻になってくると見通しづらい。それまでに海外の収益を拡大しておく必要がある」と話す。
▼「将来の若い世代は料理をしないかもしれない」とは大手卸マーケティング担当の弁。タイパ・カロパなどの進化が行き着く先は、買い物も調理も後片付けも最低限で済ませられ、おいしさ・簡便・栄養を兼ね備えた食品。一部先行メーカーが勝ち組になると予測する。
▼足元ではAI革命が加速。いずれ生活者の日常に浸透し、食の世界もスマート化が進む。一方で食事のおいしさや楽しさの価値は普遍的。ニーズが多様化・細分化する中で自社の拠り所が重要性を増しそうだ。