イオン「トップバリュ」 日本初上陸、カカオ不使用のチョコレート代替品 環境にも財布にもやさしく
イオントップバリュの土谷美津子社長(写真中央)
イオンは、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」で日本初上陸となるカカオ不使用のチョコレート代替品「チョコか?」を10日から数量限定で発売した。ドイツ企業がひまわりの種から製造した素材を使用し、本物のチョコレートのような香り、味わい、口どけを実現した。
カカオの供給ひっ迫や価格高騰を受けた対応。第1弾はビスケットで発売し、9月以降にシリーズ品のラインアップ拡大も予定する。

6月10日に「サステナブル新商品」の発表会を開催。イオントップバリュの土谷美津子社長は「ここ数年でお客様の環境意識はますます高まっている。ただし価格とのバランスが重要。『トップバリュ』では環境にも財布にもやさしい商品を積極的に発売していく」との考えを示した。

新商品「チョコか?」は環境への関心が高い若年層をターゲットに提案。ドイツの「Planet A Foods社」がひまわりの種から開発したチョコレート代替品「ChoViva(チョビバ)」を使用し、カカオ同様に発酵・焙煎の工程を経て商品化した。カカオを取り巻く諸問題がクローズアップされる中、ひまわりの種は環境負荷を大幅に低減できることもポイント。チョビバは先行して欧州での取り扱いが広がっているという。

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イオントップバリュの土谷美津子社長(写真中央)第1弾「チョコか?WITH BISCUIT」は143g(約12枚入り)、価格398円(税別、以下同)。オーツ麦と全粒粉のしっかりした味わいのビスケットが楽しめる。


「さつまいもクッキー」(5月20日発売)は、干し芋の製造時に発生する皮や皮周辺の未利用部分をアップサイクルした。17枚で258円など2種類を展開。今回は年間600トンのうち2トンの残渣削減となるが、アイテムを追加し活用量を増やしていく。

発売10年目を迎えた「やさしごはん」シリーズでは、特定原材料8品目の不使用や添加物の削減などに注力。今年は7月に冷凍食品のシリーズでスイーツを新発売。米粉パンでこしあんを包んだ「あんぱん」と生チョコのようなねっとり食感の「濃厚ココアのなめらかテリーヌ」を加えた。ともに2個入り、398円。「豚まん」や「しっとりパン」は量目を見直し手に取りやすい価格に変更。
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