ニッスイが協賛する第44回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催:朝日新聞社など)では6月17日、小学生を対象に「オンライン出張授業」を実施し、中央研究所大分海洋研究センターの北川健斗氏が「お魚の健康診断」をテーマにクイズも交えて分かりやすく説明した。

開催目的は、たくさんの子どもに海とさかなについて興味を持ってもらうこと。
全国(海外含む)より応募があった20校の652人が参加した。

講師を務めた北川氏は、日ごろは養殖魚の健康管理を研究している。魚の健康状態を保つため、専門的な方法で予防接種を行っていることや、魚用のワクチンにはブリ用、マダイ用など28種類もあることを紹介した。

一方でクロマグロは泳ぐスピードが速く、非常にデリケートな魚のため、予防接種が難しいと説明。現在は課題をクリアするため研究中とした。

またワクチン接種しても病気にかかる可能性があるため、同社は魚の健康を正しく診断できる独自のシステム「N―AHMS」を構築。全国に検査員79人を配置し、ほぼすべての養殖場で検査できる体制を整えている。

授業の最後には「養殖している魚には元気でいて欲しいし、無駄なく育てられれば環境にも優しい。食べ物を作るためには多くの人がかかわっているので、ぜひ大事に想ってほしい」と話した。

今年の「海とさかな」自由研究・作品コンクールは、小学生を対象に6月2日~9月26日の期間で応募作品を受け付け中。詳細は公式サイトまで。
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