
ふりかけに関しては、「のりたま」発売65周年を記念した期間限定品「大粒のりたま たまご増し」や大人向け直詰タイプの新商品「鮭めんたいふりかけ」を投入。「ソフトふりかけ」「混ぜ込みわかめ」「混ぜ込み赤しそ」のラインアップも拡充する。
中華では、期間限定品「ガパオ風麻婆豆腐の素」を投入。「贅を味わう」から炒飯の素2品を発売し、「ゴロッと!」「タンミョン」のラインアップも強化する。釜めしに関しては、期間限定品や「炊き込みめし」の新商品「チャーシュー風豚めしの素」を投入。期間限定品で2合用設計の2品も提案する。
新登場「カップdeごはん いざ米る」即食商品のラインアップも拡充。「カップdeごはん いざ米る」を立ち上げ「麻婆豆腐ごはん中辛」「麻婆豆腐ごはん辛口」の2品を発売。「〆のだし茶漬け」を通年化し、セット米飯や「スープdeごはん」、さらに「レンジDELI」の新商品も投入する。そのほか、簡単調理に対応する「おうち食堂」の展開を強化。
同社は7月23日、都内で秋冬新商品説明会を開いた。杉山典由取締役マーケティング本部本部長は人口減少、少子高齢化に加え、猛暑、物価高、さらに一次産業の問題がリスクとしたうえで「家族や家庭のあり方も多様化し、いろいろな家庭が増えていく」と指摘。「(多様化する)家庭や生活様式に合った商品開発、販促提案が必要になってくる」と述べた。
志澤義治マーケティング部部長は、新商品について「丸美屋の将来に向けて核となる商品の種蒔きをしている最中。これを継続していきたいと思い新商品を構築している」「環境の変化に沿った商品、消費者が何を求めているかをしっかりと分析した商品を構築していく」と強調。「薄利の商品もあるが、発売していく意味は必ずある。そういう判断で新商品を投入していく」と語った。
杉山本部長は新商品説明会で25年度上期の業績概況を報告。釜めしが前年割れ、中華がほぼ前年並みで推移する一方、ふりかけは比較的順調に推移しているとした。また、6月実施の値上げにも言及し、「外部要因の影響が大きいため利益面では正直苦しいところにある。値上げだけではなく、内部で努力しながら回復に努めていきたい」と語った。