冷凍麺、需要拡大続く コメ代替・コスパ志向が追い風 夏の猛暑対策で新提案
ニチレイ「レンジで冷たい」3品
 家庭用冷凍麺の需要が拡大している。かねてより金額ベースでプラス基調にあったが、昨2025年度はコメ価格高騰による主食の変化やコスパ・タイパ志向の高まりも追い風となり、数量ベースでも伸長した。
当面は物価高を背景に節約志向の継続が予想され、業界各社はニーズの高止まりを見込む。足元では目前に迫った夏場に向け、猛暑を見据えた新商品や販促で売場のさらなる活性化を目指している。

 インテージの市場データをもとにした業界推計によると、25年度(4~3月)のマーケットサイズは冷凍食品トータルで前年比約2%増。うち麺類は約4%増と全体平均を上回った。カテゴリー別はパスタが約8%増と伸び率が大きく、和風(うどん・そば)とラーメンも約4%増と順調だった。

 上位メーカーのマーケティング担当は「コメ価格高騰で主食が変化し、冷凍麺の存在感が高まった」と指摘する。

 コメ5㎏が4000円だった場合、茶碗一杯(180g)は72円になるという。対して冷凍の「玉うどん」は1食当たり48円と割安感が際立つ。和風麺が主力のテーブルマークは前年度、主力の「カトキチさぬきうどん」が好調に推移した。

 コスパ・タイパ志向が強まるなかで、大盛り製品が支持されたことも特徴的だ。パスタではニップン「オーマイ Big」シリーズ、日清食品冷凍「冷凍 日清スパ王喫茶店 大盛り」シリーズ、日清製粉ウェルナ「マ・マー 特盛りスパゲティ」シリーズ、汁なし中華麺では日清食品冷凍「冷凍 日清中華 汁なし担々麺 大盛り」などが好成績を収めている。「冷凍麺は金額的なコスパだけでなく、簡便性・満足感など総合的な価値で選ばれている」(メーカー開発担当)と手応えを話す。


 26年度、有力各社は暑くて長い夏を想定した商品施策や販促に乗り出している。

 日清食品冷凍はカテゴリー横断型で「夏のつゆだく麺」と銘打ち、「日清本麺 だし醤油まぜそば」「日清 ひもかわうどん」など3品を投入した。

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ニチレイ「レンジで冷たい」3品 テーブルマークは夏の冷凍うどんの需要喚起に注力。流水解凍可能な「カトキチ極細さぬきうどん 3食」を発売するほか、テレビCMの放映、SNSのメニュー提案、さらに店頭では調味料など食品メーカー10社以上とのコラボ販促で盛り上げる。

 ニチレイフーズは、「レンジで冷たい」シリーズ3品を発売。氷の特性を活用しレンジ調理で冷たく仕上がる独自技術を進化させ、5シーズン目となる「同 冷し中華」に、新規の「同 盛岡風冷麺」と「同 冷やし豚しゃぶうどん」を加えた。

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