▼食品専門紙において、「高付加価値」「市場活性化」などは、その典型かもしれない。業界では当たり前のように使われる言葉であり、こちらも何度も書いているうちに、半ば無意識に使ってしまうことがある。だが、いざ「それは具体的にどういうことですか」と聞かれると、うまく言語化できる自信はない。
▼業界内では通じる。しかし、それをいざ生活者の言葉に置き換えようとした途端、急に難しくなる。
▼業界の共通言語は便利だ。だが、それが“なんとなく通じてしまう便利な言葉”になった時、読者との距離は広がっていく。いま必要なのは、食品業界の定型句を並べることではなく、それらを一度翻訳し直し、生活者の実感へ落とし込む作業なのかもしれない。
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