欧州サッカーの新シーズンが幕を開けると、いよいよ近づくのが移籍マーケットの閉幕だ。欧州主要リーグの夏の移籍期限は8月末まで。
残りは2週間と、クライマックスを迎えている。

 そんな中、注目を集めるのが、2021-2022シーズン限りでクラブとの契約が満了を迎える選手たちだ。年が明けると他クラブとの交渉が可能になり、契約延長に至らなければ“移籍金ゼロ”で退団することになる。今夏はフリートランスファーで移籍する大物が多いため、“契約が残り1年”という選手たちの去就はこれまで以上に目が離せない。そこで今回は、今後の動向が注目されるビッグネーム7名を紹介する。

※カッコ内は(現所属クラブ/国籍/ポジション/年齢)
[写真]=Getty Images

▼キリアン・エンバペ

(パリ・サンジェルマン/フランス/FW/22歳)

 いま、去就が最も注目される選手だろう。
パリ・サンジェルマンとの契約は今季限りで満了するが、延長で合意に達しておらず、レアル・マドリード移籍の可能性が取りざたされている。仮に残留したとしても、契約更新に至らなければ、来年夏は“移籍金ゼロ”での退団が可能。何らかの決断が下されるまで、移籍話が収束することはなさそうだ。

▼ポール・ポグバ

(マンチェスター・U/フランス/MF/28歳)

 マンチェスター・Uとの契約が残り12カ月を切り、パリ・サンジェルマンへの移籍が取りざたされたが、リオネル・メッシの加入を機にその噂はトーンダウン。プレミアリーグの開幕戦でも4アシストの大活躍を見せ、ブルーノ・フェルナンデスとの相性の良さを改めて披露した。ただ契約問題に決着がついたわけではなく、レアル・マドリード行きの噂もくすぶっている。


クリスティアーノ・ロナウド

(ユヴェントス/ポルトガル/FW/36歳)

 元同僚のセルヒオ・ラモス、そして良きライバルのメッシが共にフリートランスファーでパリ・サンジェルマンに加入。その一報をこの男はどんな風に受け取っただろうか。ユヴェントスとの契約は今季いっぱいまでで、パリ・サンジェルマンは“次の大物”としてC・ロナウドの獲得に照準を合わせているとも報じられている。メッシとの共演という可能性もゼロではないだろう。

▼ペドリ

(バルセロナ/スペイン/MF/18歳)

 EURO2020や東京オリンピックで素晴らしい活躍を見せたペドリもまた、バルセロナとの契約が残り1年を切っている。もっとも同選手の場合は、2年間の延長オプションが付随しており、クラブ側も契約期間の延長と待遇改善を早急に実現すべく、手続きを進めているという。
新生バルサの象徴として、ファンに良いニュースを届けることができるのか注目される。

▼アンス・ファティ

(バルセロナ/スペイン/FW/18歳)

 “ポスト・メッシ”として期待されるファティも、今季で契約最終年を迎えた。同選手の契約にも2年の延長オプションが盛り込まれ、クラブは契約延長に向けて動いているという。ただし、彼の代理人は敏腕で知られるジョルジュ・メンデス氏で、交渉は一筋縄ではいかないと地元紙『ムンド・デポルティーボ』は伝えている。長期離脱からの復帰が近づくなか、去就に関するニュースも今後増えそうだ。

▼パウロ・ディバラ

(ユヴェントス/アルゼンチン/FW/27歳)

 これまで“残留”と“移籍”が繰り返し報じられてきたユヴェントスの10番だが、決着の時が近づきつつあるようだ。
イタリアの複数メディアによれば、14日に行われた契約更新交渉でも合意に至らなかったそうだが、2025年まで延長される可能性が高まっているという。首を長くして待つユヴェンティーニに朗報がもたらされる

ハメス・ロドリゲス

(エヴァートン/コロンビア/MF/30歳)

 昨年夏、2年契約で加入すると、序盤戦は圧巻のパフォーマンスを披露して、瞬く間にサポーターの心をつかんだ。しかしエヴァートン入りの原動力だった“恩師”カルロ・アンチェロッティ氏が、今夏に退団。これにより、本人は移籍を望んでいるとされ、ミランへラブコールを送ったとの報道も出ている。三十路を迎えたレフティーのセリエA初挑戦は実現するだろうか。

(記事/Footmedia)