2021-22シーズンから新設されたECLもいよいよ大詰め。
一方、フェイエノールトはここまでの道のりでスラヴィア・プラハやマルセイユを下してきた。ヨーロッパのカップ戦を制したのは、小野伸二が在籍していた2001-02シーズンが最後。当時はUEFAカップ優勝を成し遂げたが、クラブはかつてチャンピオンズカップ(現CL)を制したこともあり、今回は3つ目の欧州コンペティション制覇を狙う。
試合は序盤から拮抗した展開となり、一進一退の攻防が続く。しかし、15分にローマにアクシデント。ケガを押して出場していたヘンリク・ムヒタリアンがピッチ内に倒れ込んでしまい、プレー続行が不可能に。代わりにセルジオ・オリヴェイラがピッチに送り出された。
均衡が破れたのは32分。ジャンルカ・マンチーニがロングフィードを送ると、相手DFの頭を超えてニコロ・ザニオーロの元へ。
先制後はややローマが押し込む時間帯となるも、決定的なシュートまで持ち込む場面はわずか。反対に、フェイエノールトは40分、オルクン・コクチュが右足でミドルシュートを狙うも、GK正面へ。前半はこのままローマの1点リードで終了した。
後半が始まると、すぐにフェイエノールトが仕掛ける。
その後もフェイエノールトが攻撃を続ける時間帯が続くも、ローマの守備陣を前になかなか決定機を作り出すことができない。82分にはルイス・シニステラがカットインから右足を振るも、シュートは威力に欠け、ルイ・パトリシオが難なくキャッチした。
対するローマもタミー・アブラハムを中心にカウンターから攻撃の機会を増やす、86分には斜めのランからペナルティエリア内でボールを受けたロレンツォ・ペッレグリーニがシュートを放つも、強烈な一撃はGKに弾き出された。
試合はこのままタイムアップ。フェイエノールトとの激闘を制したローマが、記念すべき初代のECLチャンピオンに輝いた。
【スコア】
ローマ 1-0 フェイエノールト
【得点者】
1-0 32分 ニコロ・ザニオーロ(ローマ)