33年目のJリーグが開幕！　C大阪が撃ち合いとなったダービー制す…北野颯太が2G1Aと躍動

2025明治安田J1リーグ第1節が14日に行われ、ガンバ大阪とセレッソ大阪が対戦した。 発足から33年目のJリーグが“大阪ダービー”によって幕を開ける。ホームのG大阪は昨シーズンのJ1リーグを4位で終え、天皇杯でも準優勝を果たすなど前年から大きく飛躍。ダニエル・ポヤトス監督体制も3年目を迎え、タイトル獲得への期待も高まっている。一方、敵地に乗り込むC大阪は昨シーズンのJ1リーグを10位でフィニッシュ。今シーズンはアーサー・パパス新監督を迎え、選手も多く入れ替わった中で再出発を切る。 G大阪は中谷進之介や宇佐美貴史らに加え、高卒ルーキーの名和田我空がいきなり先発出場。ニュルンベルクから加入した奥抜侃志もスタメンに名を連ねた。対するC大阪は中盤に香川真司が入ったほか、畠中槙之輔とラファエル・ハットンの新加入組もスタメン出場を果たしている。昨シーズンの対戦成績は1勝1敗で、いずれもホームチームが勝利。ダービーを制し、幸先の良いスタートを切るのはどちらのチームになるだろうか。 序盤はC大阪が主導権を握る。7分、最終ラインから細かくパスを繋いで相手のプレスを剥がすと、中央へ絞った奥田勇斗が素早く前線へ展開。R・ハットンがボックス内で起点を作り、香川が絡んだところから最後は北野颯太が流し込み先制に成功した。12分にも阪田澪哉にチャンスが訪れたが、ボックス内からのシュートはGK一森純が好セーブ。すると、そこからG大阪が攻勢を強め、名和田や宇佐美が次々と惜しいシュートを放っていく。 24分、最終ラインでのビルドアップから名和田がハイラインの裏へスルーパスを送り、右サイドを駆け上がった山下諒也がフィニッシュに持ち込んだが、右足のシュートは惜しくも枠の左へ外れる。それでも31分、山下と宇佐美が右サイドで起点を作ると、半田陸がボックス内右へラストパスを供給。抜け出したネタ・ラヴィがJ1初ゴールを叩き込み、G大阪が試合を振り出しに戻した。その後はややオープンな展開となり、互いにチャンスを作るも追加点は奪えず、前半は1－1で終了した。 後半立ち上がりの46分、C大阪は右サイドで粘ったルーカス・フェルナンデスがゴール前にクロスを送ると、こぼれ球に反応した北野が左足でシュートを放つ。ディフレクトしたボールがネットを揺らし、勝ち越しに成功する。6分後には自陣からボールを繋ぎ、左から仕掛けた阪田がボックス内でシュート。これはDFにブロックされるも、こぼれ球を香川が押し込み、リードを2点に広げた。 一方のG大阪は54分、左サイドで複数人が絡んだ連携から半田がマイナスへ折り返し、最後は黒川圭介が強烈なシュートをゴール右下隅に沈め、すぐさま1点差に。しかし、C大阪は63分に北野のFKから田中駿汰が強烈なヘディングシュートを叩き込み、再び2点差とする。C大阪はその後も香川と田中のダブルボランチが上手く起点を作りつつ、素早い攻守の切り替えでG大阪にチャンスを作らせない。 90＋4分にはスローインで入れ替わった中島元彦がボックス内へドリブルで侵入し、巧みなフェイントで対峙したDFを翻弄。そのまま冷静に流し込み、ダメ押しの1点とした。試合は2－5で終了し、ダービーを制したC大阪が白星発進を飾った。次節は22日に行われ、G大阪はアビスパ福岡と、C大阪は湘南ベルマーレといずれもホームで対戦する。【スコア】ガンバ大阪 2－5 セレッソ大阪【得点者】0－1 7分 北野颯太（セレッソ大阪）1－1 31分 ネタ・ラヴィ（ガンバ大阪）1－2 46分 北野颯太（セレッソ大阪）1－3 52分 香川真司（セレッソ大阪）2－3 54分 黒川圭介（ガンバ大阪）2－4 63分 田中駿汰（セレッソ大阪）2－5 90＋4分 中島元彦（セレッソ大阪）【ゴール動画】J1開幕戦の大阪ダービーはド派手な撃ち合いに！