プレミアリーグ第26節が22日に行われ、トッテナムは敵地でイプスウィッチと対戦した。

 アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムは、前節終了時点で9勝3分13敗の成績を残し、勝ち点「30」で12位につける。
ボトムハーフに甘んじる苦しい戦いを強いられているが、プレミアリーグの戦いに限定すると、現在は今季2度目の連勝中。初の3連勝を目指し、3勝8分14敗の勝ち点「17」で降格圏の18位に沈むイプスウィッチの本拠地に乗り込んだ。

 試合は立ち上がりの時間帯、イプスウィッチが立て続けにゴールを脅かす。キックオフ直後、トッテナムのハイプレスを剥がしたところから一気にスピードを上げ、最後はリアム・デラップがフィニッシュまで持ち込む。GKグリエルモ・ヴィカーリオに阻まれたボールをジェイデン・フィロジーンが狙ったが、ここもGKヴィカーリオが立ちはだかる。3分には左サイドを縦へ破ったデラップが右足で狙うも、枠を捉えることはできず、6分にはセットプレーからデラップがヘディングシュートを放ったが、ここはクロスバーに嫌われた。

 良い入りを見せたのはイプスウィッチだったが、先手を取ったのはトッテナムだった。18分、アーチー・グレイからのロングフィードでボックス左へ侵入したソン・フンミンが、縦突破から中央へ折り返すと、最後はブレナン・ジョンソンが押し込む。トッテナムが先制に成功すると、直後にはまたもイプスウィッチが複数回にわたってゴールに迫ったものの、26分にはまたもソン・フンミンとB・ジョンソンの“ホットライン”で、トッテナムがリードを広げた。

 イプスウィッチは幾度となくチャンスを創出しながら、仕留めきれないシーンが目立つ形となる。それでも36分、敵陣でルーズボールを収めたところから、カルヴィン・フィリップスがスルーパスを送り、ボックス左に侵入したジャック・クラークからの折り返しをオマリ・ハッチンソンが左足で沈めて1点を返す。

 トッテナムの1点リードで後半へ折り返すと、多くの決定機が生まれた前半とは打って変わって、静かな時間が続く。
決定機と呼べるようなシーンは限定的だったが、次の1点を奪ったのはトッテナム。77分、ジェド・スペンスが敵陣左サイドをドリブルで前進し、横へ預けると、前を向いたジェームズ・マディソンが細かいタッチでボックス内へ侵入。相手を引きつけて横へ流すと、動き直していたスペンスが右足でシュートを叩き込んだ。

 勢いに乗るトッテナムは続く84分、右サイド抜け出したデヤン・クルゼフスキが、カットインから左足で内巻きの一撃でゴールネットを揺らす。シンプルな攻撃で、クルゼフスキが個のクオリティーを示し、勝利を決定付けた、

 試合はこのままタイムアップ。この結果、トッテナムが今季のプレミアリーグでは初の3連勝を飾った。一方、前節アストン・ヴィラ戦を1-1で終え、連敗を止めていたイプスウィッチにとっては、痛い黒星となった。

 次節は26日に行われ、トッテナムはホームでマンチェスター・シティと、イプスウィッチは敵地でマンチェスター・ユナイテッドと、それぞれ対戦する。

【スコア】
イプスウィッチ 1-4 トッテナム

【得点者】
0-1 18分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
0-2 26分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
1-2 36分 オマリ・ハッチンソン(イプスウィッチ)
1-3 77分 ジェド・スペンス(トッテナム)
1-4 84分 デヤン・クルゼフスキ(トッテナム)


【ゴール動画】ソン・フンミンからB・ジョンソンで2発!
 



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