パレス、ヴィラを下し今季プレミア2度目の連勝！　途中出場の鎌田大地はトドメの4点目の起点に

プレミアリーグ第27節が25日に行われ、クリスタル・パレスとアストン・ヴィラが対戦した。 前節終了時点で、クリスタル・パレスは8勝9分9敗の成績で勝ち点「33」を積み上げ、現在13位につける。ボトムハーフからの脱却に向けて、今季2度目の連勝を目指す今節は、本拠地『セルハースト・パーク』に、11勝9分7敗の成績で8位につけるアストン・ヴィラを迎える。クリスタル・パレスに所属する鎌田大地はベンチから出番を待つ。 試合は26分、オリー・ワトキンスからのスルーパスに抜け出したジェイコブ・ラムジーが冷静にゴールネットを揺らしたものの、ここはオフサイドの判定。チャンスが限られた展開が続いたが、直後の29分にホームチームが試合を動かした。 クリスタル・パレスは左コーナーキックを獲得すると、エベレチ・エゼの蹴ったボールは跳ね返されたものの、クリアボールを自ら拾って縦へ突破。クロスボールがファーサイドへ流れると、マルク・グエイがこのボールを拾い、ペナルティエリア手前右寄りの位置でバックパスを受けたアダム・ウォートンが左足でクロスボールを送る。クリス・リチャーズの放ったヘディングシュートはGKエミリアーノ・マルティネスに阻まれたものの、こぼれ球をイスマイラ・サールが押し込んだ。 このゴールで勢いに乗ったクリスタル・パレスは37分、カウンターの局面でサールがボールを持ち出し、左サイドを駆け上がったエゼとのパス交換から自ら狙うも、GKマルティネスが立ちはだかる。直後にはジャン・フィリップ・マテタにもチャンスが到来したが、ここも仕留められない。 すると42分、アストン・ヴィラのカウンターアタックが炸裂。ワトキンスのプレスバックでボールを奪うと、ユーリ・ティーレマンスを経由して前を向いたモーガン・ロジャーズがスルーパスを供給。ボックス左の深い位置まで入ったワトキンスがマイナスへ折り返すと、最後は動き直していたロジャーズが仕上げてみせる。だが、ここはVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）にてオフサイドが確認され、ゴールは認められない。 クリスタル・パレスの1点リードで後半へ折り返すと、アストン・ヴィラが“3度目の正直”で得点を奪う。52分、GKマルティネスからのゴールキックをワトキンスが頭で逸らすと、ボールを引き取ったモーガン・ロジャーズがボックス内へ侵入。反転から左足で沈め、遂にアストン・ヴィラが試合を振り出しに戻した。 ホームで同点に追いつかれたクリスタル・パレスとしては、嫌な後半の入りとなってしまったが、1－1の時間を長くは続かせない。59分、敵陣でのハイプレスによって右サイドで追い込むと、ボールを奪ったところから素早くショートカウンターへ。ウォートンからのパスをエゼが落とし、最後はジャン・フィリップ・マテタが左足で強烈なシュートを突き刺した。 勝ち越しに成功したクリスタル・パレスは71分にも、右サイドで粘りを見せたダニエル・ムニョスからのクロスボールを、ニアサイドに入ったサールがボレーシュートで沈め、リードを広げる。78分には鎌田が登場し、3試合連続の途中出場。このまま後半アディショナルタイムに入ると、鎌田のパスを起点に4点目が生まれる。 鎌田からのパスを受けたタイリック・ミッチェルがボックス左深い位置に入ると、折り返しをエディ・エンケティアが押し込む。アーセナルからの加入後、苦しんでいたストライカーに今季プレミアリーグで初ゴールが生まれた。 試合はこのままタイムアップ。この結果、クリスタル・パレスが今季のプレミアリーグでは2度目となる連勝を記録。直近5戦で3勝目と、確実に調子が上向いてきている。対するアストン・ヴィラは、プレミアリーグでは4試合ぶりの黒星を喫した。 この後、両チームはFAカップ5回戦の戦いを控えている。クリスタル・パレスは3月1日にミルウォール（2部）と、アストン・ヴィラは28日にカーディフ・シティと、それぞれホームで対戦する。【スコア】クリスタル・パレス 4－1 アストン・ヴィラ【得点者】1－0 29分 イスマイラ・サール（クリスタル・パレス）1－1 52分 モーガン・ロジャーズ（アストン・ヴィラ）2－1 59分 ジャン・フィリップ・マテタ（クリスタル・パレス）3－1 71分 イスマイラ・サール（クリスタル・パレス）4－1 90＋1分 エディ・エンケティア（クリスタル・パレス）