イギリスの首都を本拠地とする2大名門による今シーズン2度目の“ビッグロンドン・ダービー”。
昨年11月にチェルシーの本拠地で行われた第11節は1-1のドローで終了。アーセナルがガブリエウ・マルティネッリのゴールで先制したが、ペドロ・ポロの強烈なミドルシュートでチェルシーが追い付き、両チームが勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。今シーズン2度目の直接対決は一体どのような結末を迎えるのだろうか。
マンツーマン気味でプレスをかけるチェルシーに対し、アーセナルはGKダビド・ラヤからのロングボールを多用しつつ、各選手が流動的に動きつつ前進を試みる。12分には高い位置を取ったユリエン・ティンバーの折り返しからガブリエウ・マルティネッリに決定機が到来。攻勢を強めると、20分にはマルティン・ウーデゴーアの右CKからニアサイドに走り込んだミケル・メリーノのバックヘッドがネットを揺らし、幸先良く先制に成功した。
リードを奪ったアーセナルは連動したプレスで相手のビルドアップを阻みつつ、優位に試合を進める。一方のチェルシーは37分、リース・ジェームズのロングフィードを起点にジェイドン・サンチョの背後へのランニングからチャンスを創出。
後半の序盤は一進一退の攻防が続く中、60分にアーセナルが決定機を創出。GKラヤからのロングフィードで相手のプレスをひっくり返すと、最後はマルティネッリのクロスにメリーノがボレーで合わせたが、GKロベルト・サンチェスがライン上で弾き出す。一方のチェルシーも前半と比較して敵陣内でのプレー時間が増加し、ペドロ・ネトが積極的な仕掛けや抜け出しを見せるが、なかなかGKラヤを脅かすまでには至らない。
1点を追うチェルシーはキアナン・デューズバリー・ホールやロメオ・ラヴィアらフレッシュな選手を次々と投入して状況の打開を図るが、ボールは保持すれど相手の固い守備ブロックを崩し切ることができない。対するアーセナルはプレス強度こそやや下がったものの、統率された守備で自陣ボックス内への侵入を許さない。試合はこのまま1-0で終了し、ダービーを制したアーセナルがリーグ戦4試合ぶりの白星を手にした。
次節、アーセナルは4月1日にフルアムと、チェルシーは同3日にトッテナムといずれもホームで対戦する。
【スコア】
アーセナル 1-0 チェルシー
【得点者】
1-0 20分 ミケル・メリーノ(アーセナル)
【スタメン】
アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー、サリバ、ガブリエウ、ルイス・スケリー
MF:トーマス、ライス、ウーデゴーア(90分 ティアニー)
FW:マルティネッリ(78分 ヌワネリ)、メリーノ、トロサール
チェルシー(4-2-3-1)
GK:サンチェス
DF:フォファナ(86分 ギュスト)、バディアシル(86分 アダラビオヨ)、コルウィル 、ククレジャ
MF:R・ジェームズ(82分 ラヴィア)、カイセド、サンチョ(76分 ジョージ)、E・フェルナンデス、エンクンク(76分 デューズバリー・ホール)
FW:ネト
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