ドイツ代表FWレロイ・サネのバイエルン退団が濃厚となったようだ。11日、ドイツメディア『スカイスポーツ』やイギリスメディア『アスレティック』が伝えている。


 契約満了が6月末に迫り、去就に大きな注目が集まっていたサネ。以前から契約延長交渉が難航していると報じられていたが、バイエルンが条件を改善して提示したオファーを拒否し、フリートランスファーで退団することが濃厚となったようだ。FIFAクラブワールドカップ2025に臨むメンバーにも名を連ねていたが、開催地であるアメリカには向かわない予定と報じられている。

 また、ガラタサライとの交渉がすでに最終段階まで到達しており、トルコ屈指の名門がサネの新天地の最有力候補になっている模様。2028年6月末までの3年契約と年俸1500万ユーロ(約25億円)という条件が提示され、サネはロンドンで交渉が完全合意に達するのを待っているという。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、両当事者間で契約はほぼ合意に達しており、今後正式な手続きが行われる見込みと伝えている。

 現在29歳のサネは2013-14シーズンにシャルケでプロデビューを飾り、2016年夏にはマンチェスター・シティへ完全移籍加入。ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるチームで公式戦通算135試合出場39ゴール43アシストという成績を残すと、2020年夏に母国の盟主たるバイエルンへ活躍の場を移した。エースナンバー「10」を背負い、ここまで公式戦220試合で61ゴール55アシストをマークしている。

 なお、バイエルンはサネやフランス代表FWキングスレイ・コマンが退団する可能性を考慮し、今夏の移籍市場でのウイング(WG)の補強を画策中。パリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWブラッドリー・バルコラやアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズのほか、フライブルクの堂安律やレアル・ソシエダの久保建英、ブライトンの三笘薫ら日本代表戦士も獲得候補に挙がっている。
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