バイエルンがアスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズの獲得に向けて動いているようだ。11日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 契約延長交渉が難航していたドイツ代表FWレロイ・サネのガラタサライへのフリー移籍が決定的となり、フランス代表FWキングスレイ・コマンの退団も濃厚となっているバイエルン。今夏の移籍市場では少なくとも2人のウイング(WG)の補強に動くと見られており、ブライトンの三笘薫やレアル・ソシエダの久保建英、フライブルクの堂安律ら日本代表戦士もリストアップされているという。

 今回の報道によると、バイエルンは獲得候補の一人であるN・ウィリアムズとの交渉を開始したとのこと。スポーツ部門の取締役を務めるマックス・エバール氏とクリストフ・フロイントSD(スポーツディレクター)は代理人と話し合いの場を設け、選手本人も加入に興味を示しているという。バイエルンはパリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWブラッドリー・バルコラを“トップターゲット”としているものの、獲得は困難と見られており、現在は代替候補とされるN・ウィリアムズへアプローチしているようだ。

 N・ウィリアムズの契約解除金は6000万ユーロ(約100億円)から6500万ユーロ(約108億円)とされており、年俸として2000万ユーロ(約33億円)を要求している模様。いかなる条件も合意には達しておらず、交渉は初期段階と報じられている。

 なお、N・ウィリアムズに対してはアーセナルやチェルシーも関心を寄せているという。アスレティック・ビルバオはこうした状況を考慮し、2027年6月末までとなっている契約期間の延長に向けて動いているようだ。同クラブからのオファーには即時昇給と新たな契約解除金も含まれる見込みとスペイン紙『マルカ』は伝えている。

 現在22歳のN・ウィリアムズは2013年夏にアスレティック・ビルバオの下部組織に加入し、2020-21シーズンにトップチームデビューを飾った。ここまで公式戦通算167試合で31ゴール30アシストをマークし、昨年夏にはイケル・ムニアイン(現:サン・ロレンソ)から背番号「10」を継承。
2022年9月にデビューを飾ったスペイン代表でも主力として活躍しており、EURO2024制覇にも大きく貢献した。
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