現地時間26日、アーセナルはスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュの完全移籍加入を発表した。
契約期間は2030年6月30日までの5年間、移籍金は出場試合数や得点関与数、チャンピオンズリーグ(CL)出場権などによって変動する追加費用を含めると最大総額7600万ユーロ(約132億円)と報じられている。クラブ歴代最多得点記録保持者の元フランス代表FWティエリ・アンリ氏が背負っていた「14番」を与えたことからも、アーセナルのタイトル獲得への本気度とギェケレシュへの期待の大きさがうかがえる。
母国のブロマポイカルナでキャリアをスタートさせたギェケレシュはブライトンやザンクト・パウリ、スウォンジー、コヴェントリーなどでプレー。2023年夏に加入したスポルティングでは公式戦通算102試合出場97ゴール28アシストという驚異的な数字を残した。「常にゴールを決めたいと思っている」と語る生粋の点取り屋は、クラブ公式サイトを通じて新天地アーセナルでの意気込みを次のように示している。
「このクラブの一員となり、このユニフォームを着て、このバッジを背負ってサポーターの前でゴールを決めるのが待ちきれない。きっと最高の気分だろう。イングランドでプレーしていたのが随分昔のことのように感じるが、あれから大きく成長したと思う。チームとともにプレーし、自分の実力を証明したい。素晴らしい選手たちと一緒にプレーすることで、さらに良いパフォーマンスを発揮できると思っているよ。
かつての恩師であるルベン・アモリム監督率いるマンチェスター・ユナイテッドら複数クラブからの関心も報じられていたが、ギェケレシュ本人の希望は一貫してアーセナル移籍だったことが報じられている。移籍の決め手については「自分にピッタリのクラブだと感じた」と前置きしつつ、次のように言葉を続けた。
「ミケル(・アルテタ監督)やアンドレア(・ベルタSD)から聞いた話やここ数年間のプレーぶり。そして、昨シーズンにアーセナルと対戦した時に、本当に強くて対戦するのが難しいチームだと感じたことが大きな理由だ。もちろん、クラブの歴史や巨大なファンベースもね。ここに到着する前から多くのサポートをもらったし、本当に感謝している」
27日にシンガポールで行われたプレシーズンマッチのニューカッスル戦では、キックオフ前にユニフォーム姿でピッチに姿を現したギェケレシュ。コンディション次第では31日に控えるトッテナムとの親善試合でデビューする可能性があると報じられている。プレミアリーグでは直近3年連続で2位に終わっているアーセナル。果たしてギェケレシュはチームを優勝へ導く“ラストピース”となるのだろうか。
【動画】アーセナルのユニに袖を通したギェケレシュがお披露目!