プレミアリーグで3年連続2位に終わったアーセナルは、新たに就任したアンドレア・ベルタSD(スポーツ・ディレクター)の下、今夏の移籍市場で大型補強を敢行。スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュの加入によって待望の大型ストライカーを確保したほか、中盤にはスペイン代表MFマルティン・スビメンディとデンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴールという持ち味の異なる実力者2名を迎えた。
そのほか、スペイン代表GKケパ・アリサバラガ、U-21同国代表DFクリスティアン・モスケラ、イングランド代表FWノニ・マドゥエケを獲得したアーセナルだが、さらなる戦力拡充に動く可能性があるという。補強が検討されているのが左ウイング(WG)でプレー可能なアタッカーであり、クリスタル・パレスで「10番」を背負うエゼも獲得候補として浮上しているようだ。
報道によると、6800万ポンド(約135億円)に設定されていたエゼの契約解除条項は、プレミアリーグ開幕まで2週間となった現地時間8月1日に失効したとのこと。一方、アーセナル側の評価額は6800万ポンド(約135億円)を下回っている模様で、クリスタル・パレスとの移籍金交渉に臨む構えを見せているという。現時点では既存戦力の売却が優先課題となっているため、クラブ間での具体的な交渉がスタートするのは移籍市場の終盤となりそうだ。
エゼがクリスタル・パレスと締結している現行契約は2027年6月末で満了に。スティーブ・パリッシュ会長を含めたクラブ幹部が6800万ポンド(約135億円)での売却に踏み切るか否かは不透明だが、契約最終年への突入を避けるべく、移籍市場の終盤にかけて要求額を引き下げる可能性があると『BBC』は報じている。
なお、エゼ本人はチャンピオンズリーグ(CL)でのプレーを希望しており、アーセナルへの移籍に前向きなようだ。アーセナルとしても、ニューカッスルに所属するイングランド代表FWアンソニー・ゴードンらにも関心を寄せているが、現時点ではエゼが最有力候補だという。