カナダで4月30日に開催されたFIFA(国際サッカー連盟)の年次総会に国の情勢が不安定なイランが参加できない事態が発生した。しかし、FIFAワールドカップ2026には予定通り出場することになるようだ。
イギリスメディア『BBC』などが伝えている。

 開幕まで残り1カ月半を切ったFIFAワールドカップ2026。出場国が48カ国に増加し、アメリカ・カナダ・メキシコと初の3カ国共催で行われる大会を前に、開催国の1つであるカナダでFIFA年次総会が開催された。211の国と地域の代表者が出席する総会だが、イランのみが欠席。イラン・イスラム共和国サッカー連盟(FFIRI)のメフディ・タージ会長らの姿はなかったという。

 現在、アメリカおよびイスラエルと戦争状態にあるイランだが、イランの通信社『タスニム』によれば、イランの関係者はカナダの入国管理当局による扱いを理由に引き返えさせられたとのこと。また、カナダのアニタ・アナンド外務大臣は入国許可について「取り消された」と話しているという。

 自ら欠席したのではなく、カナダへの入国が叶わなかったイラン。報道によるとFFIRIのタージ会長は、カナダでテロ組織に指定されているイスラム革命防衛隊(IRGC)と関係があるとされているとのこと。カナダのマーク・カーニー首相もこの件について「イラン革命防衛隊員は入国を禁じられている」と述べ、IRGCがカナダではテロ組織に指定されているとした。

 アナンド外務大臣はカナダとイランの国交についても言及。「イランに対する我々の立場について言えば、外交的な観点から言えば、我々はイランと外交関係を持っていない。
10年以上前からイランとは外交関係を結んでいない」と語ったという。

 W杯開催国の1つであるカナダへと入国ができなかったイランの代表団。しかし、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、改めてイラン代表のW杯参加について言及。「もちろん、イランはアメリカ合衆国で試合を行うだろう。理由は単純だ。我々は団結しなければならない。人々を一つにまとめなければならないからだ」と、参加することを強調した。

 幸いにも、イラン代表はグループステージの3試合全てがアメリカで開催されることとなっており、6月15日にロサンゼルスでニュージーランド代表と、同21日にロサンゼルスでベルギー代表と、同26日にシアトルでエジプト代表と対戦する。
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