[Jリーグサッカーキング4月号 掲載]

クラブ黎明期を支えた吉田孝行に始まり、加地亮、三木隆司、金崎夢生、そして昨シーズンのJ1格プレーオフ準決勝で4得点を挙げた森島康仁、決勝の舞台で美しすぎるループシュートを決めた林丈統……。記録と記憶に残る大分トリニータの選手は、なぜか滝川第二高出身者が多い。
今年もチーム最大派閥にして、最も注目を集める“滝二軍団”から目が離せない。林丈統、木島悠、森島康仁、清水圭介の4人に、滝二魂からそれぞれの人間性、4年ぶりのJ1を勝ち抜くためのキーポイントまでを大いに語ってもらった。

インタビュー・文=青山知雄(本誌編集長) 写真=足立雅史


タケさんは今も昔もスター滝二の背番号9に憧れた(森島)
森島 あれ、一人足りんのとちゃう? ほら(吉坂圭介GKコーチを指す)。


清水 ホンマや。連れて来ましょうか。


木島 今日は現役選手の対談ってことやで。
これ以上増えたら話がまとまらんから、誰か仕切らなあかんやろ。


林 (じっと清水を見て)去年の選手会長だった圭介ってことで。


清水 じゃあ、僕がまとめるんで、皆さん盛り上げてくださいね。さて、こうして仲良く4人集まることができてうれしいですが、いつ以来になりますかね。


森島 タケさん(林丈統)が大分に来た時以来とちゃう? あの時は4人でメシ食べに行ったやろ。


木島 そやな。
モリシ(森島康仁)の呼び掛けで、「タケさんが来たから、みんなで行こか」って感じやったな。


後輩の歓迎ぶりはどうでしたか?


林 普通でした!


一同 (笑)


森島 タケさんと俺はよくご飯に行くけど、この二人とはないな。圭介なんて嫁さんを好き過ぎて家から出て来ん。


木島 めっちゃ子煩悩やし、チーム一の育メンって呼ばれてるしな。


清水 子供の世話は好きやし、家事も何でもしますよ。全然苦やないし、癒されるで。
タケさんも子煩悩ですよね。単身赴任やから、オフがあればすぐに千葉に帰るし、ロッカーに子供の写真を貼ってるし。


木島 ええな~、そういうの。俺だけやん、結婚してないの。


森島選手は今年の年始に入籍したんですよね。新婚生活はいかがですか?


森島 やっぱり何もしなくていいのが一番ですね。
サッカーに集中できます。独身の辛さが分かるんで、メシを食いに来てもいいよ。独身の辛さが分かるんで、何なら日替わりで所帯持ちの家を転々したらエエやん(笑)。


木島 行かせてもらうわ(笑)。


改めて4人の関係を教えてください。


清水 えーっと、僕が高校1年の時にモリシが2年で、キジ(木島)が3年でした。
タケさんはキジより6つ上で少し離れているんですけど、僕は兄貴とタケさんが同級生だったので、小さい頃から仲良くさせてもらっています。


林 よく試合を見に来てたもんな。家に泊まりに行ったこともあるし。


清水 あの時はめっちゃうれしかった。タケさんはスターやったから。


森島 今もスゴいけど、当時のタケさんはスーパーやったよな。
俺も小学生ながらに覚えてるもん。タケさんが背番号9を着けてから、滝二のエースナンバーは9になったからね。俺も3年の時に9番を着けさせてもらったけど、めっちゃうれしかった。


木島 俺も着たかった。


森島 誰やっけ?


木島 岡ちゃん(岡崎慎司)。タケさんは憧れの存在やったなー。(全国高校)選手権は全部見たもん。


森島 ホンマにスゴかった。得点王になるし、滝二をベスト4に導いたし。俺らの世代の滝二は、タケさんに憧れて入学したヤツは多いと思うで。


そんな林選手は後輩の活躍をどう見ていましたか?


林 やっぱり卒業してからも気にはなりますよね。出身高の名前が出ると、すぐに目が行くし。全日本ユースで優勝したのは圭介たちやったよな。滝二初の全国タイトルやったから覚えとる。デカの世代はインターハイを見にいった覚えがある。木島……は知らないっす(笑)。


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