2016年2月にデビューし、総出演作品数は500本を超えるセクシー女優・笹倉杏さん。昨年には所属していた事務所を退所し、現在はフリーランスとして活動をしている。

“セクシー女優の娘”と母の対談が実現。母が明かす「知った日の...の画像はこちら >>
父は大企業の重役、祖父は経営者という厳格な家庭で育ったと過去のインタビューでは語られた。

そして今回、彼女の実の母親が取材に応じ、奇跡の“母娘対談”が実現。娘がセクシー女優になったことを知ったときの心境、現在の“笹倉杏”に思うことなど、母親としての率直な気持ちを吐露してくれた。

何も言わない娘に「ずっと心配だった」

“セクシー女優の娘”と母の対談が実現。母が明かす「知った日の本音」と現在の親子関係
笹倉杏さんと母(写真右)
――この対談、実は笹倉杏さんご本人からの持ち込み企画です。

笹倉杏(以下、杏):家族に関する話のインタビューが好評だったので、せっかくなら母にも語ってもらおうかな、と(笑)。父からも許可は得ています。

母:いつも娘がお世話になっております。

――すごく上品でスタイリッシュなお母様ですね。さっそくなのですが、笹倉さんがどんなお子さんだったのか、お聞きしたいです。

母:消極的な子でしたね。友達といるよりも一人、みたいな。どちらかというと、家の中で静かに遊ぶタイプでした。ちょうど父親の転勤で、周囲に同年代の子どもがいない環境で育っていたことも影響しているのですが。


――笹倉さんは幼少期から習いごとをたくさんしていたと伺いました。

母:1歳くらいから幼児教室とか、ベビースイミングには通わせていました。そもそも公園に行っても一緒に遊べる子どもがぜんぜんいない地域だったから、人と交わる機会を増やすために習いごとを始めたんです。

杏:まあ、交わらなかったけどね(笑)。

母:幼児教室内で仲良くなっても、住んでいるエリアが違うから、どうしてもね。ただ、それから引越しをして幼稚園に通うようになっても、持って生まれた性格は変わることがなく……積極性はあまりなかったように思います。

杏:だから、私だけ私立の小学校だったんですよ。ほかのきょうだいは公立なのに。

――私立の小学校に通いながら、週7で習いごとをしていたんですよね。確か前回お聞きしたのは、金管楽器のコルネット、ピアノ、テニス、ジャズダンス、バレエ……。

母:新体操もやっていました。水泳も続けていましたが、これは私自身が泳げないから、せめてクロールくらいはできるようになって欲しくて。
でも結局、運動神経は今ひとつだったかな。

杏:というか、皆無だよ(笑)。

――母親目線で見て、わりと手がかかるお子さんでしたか?

母:お世話という意味では、まったくなかったですね。むしろ人間関係については気を揉んでいました。

杏:何を考えているのかわからない子だったと思うから……。

母:というよりも、何も言ってこない子だったから、ずっと心配していたんです。

杏:そうなの? 私はお母さんが過保護なんだと思ってた。

母:娘がそう感じていたのは、通わせていた学校がすごく厳しかったせいなのかもしれません。周りの親御さんも同様の育て方をしていたので、私としては普通のつもりでした。

杏:そう言われたらそうか。帰り道でファストフード店やコンビニに寄る子=不良っていう学校だったもんね。

「私の人生、楽しくなかった」とは言って欲しくない

“セクシー女優の娘”と母の対談が実現。母が明かす「知った日の本音」と現在の親子関係
笹倉杏
――笹倉さんから『一人暮らしをさせてもらうためには大学への進学が必須だった』と聞きました。その真意は?

母:確かに当時は大学に行くべきだと思っていました。
就職するといっても、その頃の娘からは何をしたいのかが見えてこなかったし、将来にいろんな方向があることを、大学に行くことで見つけて欲しかったんです。

杏:それが気付けば、えらい方向に(笑)。

母:今となっては、働かせるべきだったか(笑)。

――笹倉さんがセクシー女優をしていることを知ったのはいつ頃だったのでしょうか。

母:いつだったのかな……記憶が曖昧なんですよ。家に遊びに行ったときに『なんか、おかしいな』と違和感があったことは覚えています。普通にアルバイトをしているだけならもらわないような名刺や、いろんなメッセージカードが置いてあったんですよね。でも、本人が何も言ってこないから、私からは聞くに聞けなくて……。

――ずっとモヤモヤ?

母:ですね。疑問を抱きながらも、グーっと自分の中に押し込めていた感じ。だから記憶が薄れちゃったのかもしれません。そんな中で「これは!」という決定打になったのが、週刊誌のグラビアだったんです。


杏:そのときに言われた「週刊誌に載るなら、言おうね」と「男優さんってなんでカッコいい人がいないの?」は、私の中で本当に衝撃でした。ねえねえ、どの作品を見たの?

母:確か……相手の男優さんがイケメンでもダンディでもなくて、本当に普通のおじさんで……。「こういう人が相手で大丈夫なの!?」って思ったことは印象に残っています(笑)。

――お父様には、お母様から伝えたのですか?

母:私が言った……と思います。定かではないですけど(笑)。

杏:普通、そういうのって明確に覚えているものじゃない?

母:だって、もう10年くらい前のことだもの。それに、あの当時は親の介護があったり、私が違う仕事を始めたりもして忙しかったから……。

――セクシー女優を辞めて欲しいとは思っていませんでしたか?

母:私の中で容認できる最低条件は、「他人に迷惑をかけないこと」と「警察のお世話にならないこと」でした。セクシー女優の仕事がこの2つをクリアしていた以上、私から言うことは何もなかったんですよ。

杏:でも……嫌だったよね?

母:そりゃあ、普通に働いて好きな人と結婚して……というのが、一般的な理想かもしれないけれど、それが全ての人に当てはまるとは限らないから。自分の一生は自分で決めて進むものでしょう。

本音を言えば、セクシー女優になったと知ったとき、ショックではあったんです。
でも、お金のためだけに働いているわけでもなさそうだったから。親の言いなりになって、「私の人生、楽しくなかった」とは言って欲しくないんですよ。

無理やり実家に帰らせても「自分たちは先に逝ってしまうから……」

“セクシー女優の娘”と母の対談が実現。母が明かす「知った日の本音」と現在の親子関係
笹倉杏
――お父様の心境について、聞いたことはありますか?

杏:「許す・許さないではないけれど、嫌なものは嫌だ」と言われたことがあります。でも、写真集を出したときは褒めてくれたんですよ。「紙媒体が廃れている今の世の中で写真集が出ることはすごい」って。根本的に父は、私とお母さんには甘いんですよね。

母:そういえば、最近は私も家を留守にすることが増えたので夫に「嫌?」と聞いたら「君が笑顔でいることが僕は一番幸せなんだ」って言っていました。

――突然のノロケがきた(笑)!

杏:父は私たちが喜んでいて賑やかにしているのが嬉しいんじゃないかと思います。

母:それ以上に、悲しんでいる姿を見たくないんでしょう。もし娘が仕事がなくてツラいと泣いているなら「帰ってこい」と言うつもりだったと思います。でも、楽しそうでしたからね。それに、もしも無理やり仕事を辞めさせて、実家に引っ張って帰らせたとしても、私たちが先に逝ってしまうことは間違いないことですから……。


杏:だからこそ、私も結果を残さなきゃいけないと思っているんですよ。

――笹倉さんは昨年、事務所を辞めてフリー女優になりました。何か変化はありましたか?

母:フリーになってから親子の会話が増えていますね。これまで詳しい仕事内容をあまり知らなかったのですが、今は細かい話もけっこうしてくれるんですよ。

杏:さすがに「今日はカメラ前で性行為をしてくるね」までは報告しないですけど(笑)。でも、ちょうど母が仕事で自分のことを発信したり、デザインにも挑戦し始めたタイミングなのもあって、お互いに相談したり褒め合ったりするようになったんです。

母:娘が今1人で頑張っている姿を見て、すごいなと素直に思うんですよ。私も必死に勉強しながらやっているからこそわかる。関係性が密になっていますね。

――そういえば、笹倉さんのきょうだいはお仕事のことを知っているのですか?

母:長男には何も言ってないんですよ。生真面目な子なので……。

杏:ずっと「確定申告している仕事だから大丈夫」って言っていたんですが、そろそろ誤魔化しきれなくなってきました(笑)。妹には母がいつの間にか伝えていましたね。

母:ショックかもしれないけど、女同士だし受け入れてくれると思ったので。

――そのときの妹さんの反応は?

母:覚えてないです(笑)。でも、「え? 何それ」みたいな感じだったような……。

杏:私は「こんなお姉ちゃんでごめんね」って言いました。でも妹の方から「何をしていてもお姉ちゃんはお姉ちゃんだから。頑張っているのは知っているから応援してるよ」って。家族の中で一番良いことを言ってくれた(笑)。

――最後にお母様から笹倉さんに伝えたいことはありますか?

母:幸せでいて欲しい、ということだけですね。ただ、老後のことは少し心配しています。今後は会社を立ち上げるとか、娘自身が周囲のサポートをする仕組みをつくってあげるとかしていけば、親としても安心だし、周りからの信頼度も変わってくるはずですよ。

――めちゃくちゃ現実的なアドバイス(笑)。

母:でも娘のことは、心から偉いと思っています。SNSで7年間毎日「おはよう」投稿をしているのとか、本当にすごい。自分がSNSの勉強を始めてから、その大変さに気付きました。

杏:今、ようやく私のしていることを認めてもらえた気がしています。褒められるまで、本当に長かった~!でもこれが、私の原動力の1つなんですよね。ある意味、私にとって最強の敵は、家族なのかもしれない(笑)。

母:この記事を読んで、色々な感想があると思う。よく言う人も悪く言う人もいると思う。でも、生まれてきたことには意味があると思う。人生は一瞬、命をかけて本気で生きよう!

――ありがとうございました!

<取材・文・撮影/もちづき千代子>

―[笹倉杏]―
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