◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が20日(日本時間21日)、大谷翔平投手(30)が「1番・指名打者」でスタメン出場した本拠地・ダイヤモンドバックス戦に先発し、7回でメジャー自身最多となる110球を投げ、1安打無失点、9奪三振と圧巻の投球を見せて6勝目の権利を持って1―0で降板した。防御率は1・86となった。

 ドジャースは直近5試合連続で初回に失点。ロバーツ監督も試合前には「初回をゼロで抑えることは非常に助かる。初回ゼロでのスタートは非常に重要だ」と、立ち上がりの重要性を説いていた。

 その初回はキャロル、マルテ、グリエルの強打者を打ち取って3者凡退の好発進。ドジャースが初回に失点しなかったのは、山本が先発した14日(同15日)の本拠地・アスレチックス戦以来6試合ぶりだった。1回裏先頭の大谷の1打席目は左飛に倒れた。

 2回は先頭のネーラーを二飛。モレノからはこの試合初めての三振となる空振り三振を直球で奪い、スミスもフルカウントから一ゴロに打ち取った。ただ2回までで31球を投げてストライクは15球と半分以下。やや制球に苦しみながらの投球だった。

 3回は、先頭のペルドモを2球で二ゴロ。トーマス、ローラーと2者連続三振。

3回はカーブを有効的に使って13球で9球がストライクと修正し、1巡目は9人でパーフェクトで抑えた。2巡目の対戦となった4回は、先頭のキャロルを遊ゴロに打ち取ったが、マルテはフルカウントから四球を与えて初めて走者を背負った。それでもグリエルを空振り三振、ネーラーを三ゴロに打ち取って崩れることはなかった。すると4回に2死走者なしからフリーマンが右中間への二塁打を放つと、スミスが左翼線への適時二塁打を放って先取点をつかんだ。

 1点のリードをもらい勝利投手の権利がかかった5回は、先頭のモレノを初球の直球で三飛。スミスを外角低めの直球で見逃し三振を奪い、ペルドモも左飛に打ち取った。1―0の6回は、先頭のトーマスを内角の直球で見逃し三振。ローラーからも空振り三振を奪った。3度目の対戦となる1番打者のキャロルからも見逃し三振を奪って3者連続三振でギアを上げた。

 6回を終えて90球。1―0の7回もマウンドに上がった。だが先頭のマルテに右翼フェンス直撃の安打を浴び、初安打を許した。

暴投で無死二塁となり、三ゴロと二ゴロで2死三塁となって投球数は「100」となり、モレノには4球連続ボールで四球。2死一、三塁でスミスから空振り三振を奪った。1―0の8回はマウンドをベシアに託した。

 前回登板の14日(本拠地15日)の本拠地・アスレチックス戦では、2点リードの3回に2ランを被弾。4回にも四球をきっかけに適時二塁打を許し、6回4安打3失点だった。チームが逆転したことで5勝目はつかんだが「ボール先行して少し、真ん中に寄ったボールを打たれたり、反省することがたくさんありました」と納得はなかった。

 ダイヤモンドバックスと敵地で対戦した8日(同9日)は、マルテに満弾を浴びるなど5回6安打5失点と苦しめられた。今季は試合前の時点で5勝3敗、防御率2・12。チームは4連敗中で先発もスネル、グラスノー、佐々木が故障で離脱して苦しいが、エースとしてマウンドに上がった。

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