◆米大リーグ ブルワーズ4―8オリオールズ=延長11回=(21日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が21日(日本時間22日)、敵地・ブルワーズ戦に先発し、6回88球を投げて5安打2失点、3奪三振1四球で1点のリードを許して降板し、5勝目を逃した。勝敗はつかなかった。

 8回に逆転したオリオールズは9回2死から追いつかれ、タイブレイクの延長戦に突入。1点ずつを取り合って迎えた11回、ホリデーの適時打とラッチマンの3ランで4点を挙げ、その裏の反撃を抑えた。

 勝負は終盤にもつれこんだが、菅野が連敗を止めたのは、9日に5連敗を止めて以来今季2度目。「やっぱり簡単なことじゃない。まずは先制点を取られないように。そこだけ注意して投げました」と菅野。終盤に底力を発揮しての勝利に「(取材陣の)皆さんご存じの通り、そういう力があるチームだと思いますし、ただ発揮できてないっていうところだけだと思う。毎回自分自身も、みんなそれぞれ、チームだったり、自分に期待して試合に入ってると思うんですけど、1つ勝つというのは、それだけ難しいことなんだなっていうのをあらためて今日実感しました」と述べた。

 前日まで8連敗で、17日(同18日)にはハイド監督も解任されたオリオールズ。連敗ストッパーとしてマウンドに上がった菅野は初回、たった9球で3者凡退に抑える好発進を切った。4回にはオハーンの適時打で1点を先取。一瞬の隙を突かれたのは1点リードで迎えた5回。

先頭のダービンに左中間への二塁打を許すと、1死二塁でチュラングはぼてぼての投ゴロ。菅野は余裕を持って一塁に送球すると、ダービンは二塁から一気に本塁を狙い、際どいタイミングだったがセーフとなって、好走塁で追いつかれた。同点の6回は1死からホスキンスに左中間へ勝ち越しのソロを被弾。6回2失点でクオリティー・スタート(QS=先発して6回以上自責3以下)をクリアして役割を果たしたが、援護に恵まれなかった。

 オリオールズは8回に2点を挙げて逆転したが、1点リードの9回2死一、三塁で追いつかれ、延長に突入した。

 地区優勝を争うと期待されながら菅野を除く先発投手陣が不調なことに加え、若い打撃陣も調子が上がらず、敗戦を重ねているオリオールズ。17日(同18日)には低迷するチームの責任を取ってハイド監督が解任。マンソリーノ暫定監督はようやく初勝利を手にした。

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