◆JERA セ・リーグ 阪神4ー5巨人(21日・甲子園)
巨人は4回に5安打4得点と打線がつながり、連敗を2でストップ。敵地での連敗も5で止め、先発した井上は6回6安打2失点と試合を作り今季3勝目をマークした。
初回、先頭の増田陸が左前打で出塁するも後続が倒れて無得点。2回も2死一、二塁と好機を作ったが得点にはつながらず、3回も1死から門脇と吉川の連打で得点圏に走者を進めたがホームに返ることはできなかった。
しかし、両軍無得点の4回。先頭の中山が四球で出塁すると、続く甲斐が左前打を放ち好機を作った。無死一、二塁とすると、浅野が相手先発・ビーズリーの投じた変化球を左翼線沿いへ弾き返してチーム28イニングぶりのタイムリーとなる適時二塁打で先制に成功。ここでビーズリーが降板し、2番手として富田がマウンドに上がった。
井上の打席で1死三塁となると、フルカウントから遊ゴロを放ちその間に三走の浅野がホームに激走。遊撃の木浪が本塁へ送球し、アウトと判定されたが浅野は腕を広げてセーフと主張。阿部監督もリクエストを要求すると判定が覆り2点目が追加された。
なお1死一塁では増田陸が左前打、門脇も中前打を放つと続く吉川が右前へ適時打を放ち、さらに3点目を追加。1死満塁で4番・キャベッジに打席が回ると二ゴロの間に三走の増田陸が本塁へ帰還。この回5安打で4得点と阪神を突き放した。
5回も1死から中山が遊撃への内野安打で出塁。続く甲斐も四球を選んで1死一、二塁としたが得点にはつながらなかった。3点リードの6回には2死から吉川が四球を選ぶと、続くキャベッジが左中間へ適時二塁打を放ち貴重な追加点をもたらした。
7回は1死から甲斐が出塁するも無得点。5-4の8回は2死から吉川とキャベッジが連続で四球を選んだが代打で出場した若林が三飛に倒れた。9回は2死から浅野が木浪の悪送球で出塁するも、代打で出場したリチャードが空振り三振に抑えられて突き放すことはできなかった。
投げては、井上が初回先頭の近本に右前打を打たれるも、後続を断ち無失点。2回も3者凡退と安定した立ち上がりを披露した。3回は先頭の木浪、ビーズリーから連続で空振り三振に斬ると、近本を投ゴロに抑えて得点を許さなかった。
4回、打線は打者9人で5安打4得点と猛攻。援護を受けてマウンドに上がると、1死から森下に左前打を打たれ、続く佐藤輝には中堅フェンス直撃の二塁打を浴びピンチを招いた。なお1死二、三塁では大山に三遊間を抜ける適時打を打たれて1点を許したが、後続を断ち最少失点で切り抜けた。
5回も3者凡退。6回は2死から佐藤輝に右翼線沿いへ二塁打を打たれ、続く大山に適時打を浴びて追加点を許したが1点で踏みとどまった。7回の打席が回ったところで大城が代打で送られて交代した。
7回からは中川が登板。先頭の梅野に中前打を打たれると、続く木浪に右越えの適時三塁打を浴びて失点。さらに、2死一塁では中野の適時内野安打で1点差に詰められて田中瑛に継投したが、後続を抑えて踏ん張った。
8回は大勢がマウンドへ。1死から大山に左前打で出塁されるも、続く前川を遊飛、代打で出場した糸原が右前打を放ち2死一、三塁とピンチを作った。続く木浪はカウント2ボールから申告敬遠し、満塁にすると代打で出場した楠本を右飛に抑えて切り抜けた。
1点リードの9回にはマルティネスが登板。先頭の近本を投ゴロに抑えると中野、森下を連続で空振り三振に斬り試合を締めた。