◆JERAセ・リーグ DeNA5―6中日(20日・横浜スタジアム)

 中日の田中幹也内野手が、土壇場で今季1号の勝ち越しソロを放ち、チームを勝利に導いた。

 5―5の9回1死。

4番手・入江の152キロ直球を強振し、ファンが埋めた左翼席に運んだ。24年6月11日の日本ハム戦(エスコン)以来のアーチに、ダイヤモンドを一周しながら、右手の人差し指を突き上げた。「人生で一番の打球。打った瞬間、いったと思った」と満面の笑みを浮かべた。

 先発・三浦は、5回まで3安打無得点と堂々の投球。だが、4―0の6回2死から2連打され一、二塁のピンチを背負うと、4番・オースティンに左中間への適時二塁打で2点を奪われた。リードは守ったが、5回2/3を6安打3失点で降板した。

 打線は、板山の先制の2号ソロなどで、4回までに7安打4得点と、中4日で先発したバウアーを攻略。身長166センチの伏兵が輝き、井上監督は「小さな巨人が大活躍した。きょうは本当に大きく見えた」と笑いが止まらなかった。

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