◆パ・リーグ 日本ハム2―1ソフトバンク(21日・エスコンフィールド)
日本ハムの北山亘基投手(26)は21日、ソフトバンク戦(エスコン)に先発し9回122球で完投。4安打1失点、10奪三振の好投に打線もサヨナラ勝ちで応え、今季3勝目を挙げた。
野手と一緒に、北山はベンチから飛び出した。9回1死満塁から郡司がサヨナラ打。登板4戦連続でチームが敗れていた北山は「なかなかチームを勝たせられなかった。今日は勝てたんで、その上で自分にも勝ちが付いたんで、すごくいい日になった」と笑った。9回122球を投げ4安打1失点。今季初の2桁10奪三振の力投で、4月10日以来の今季3勝目を手にした。
最後まで衰えなかった。8回に最速タイの154キロ、9回に120球を超えても153キロをマークした。「すごくフォームが安定してたんで、いつも以上に疲れもこなかった」。トレーニングやケアを積み重ねた先に、求めてきた安定感。
8回終了後、加藤投手コーチの問いに「オフコース!」と続投を後押しした新庄監督は「9回見たら111球、やべぇと思って(笑)。そしたら、いきなり153キロ投げて。すごいよね。よかった。北山くんに勝ちが付いたところはでかいですね」と絶賛した。お立ち台では「優勝するまで言えないんですけど…、サイコーキです!」と“禁”を破り絶叫した北山。久々に手にした白星で、さらに勢いに乗っていく。
(山口 泰史)