◆JERA セ・リーグ 阪神2ー3巨人=延長11回=(22日・甲子園)

 巨人が阪神に勝利し、阿部慎之助監督は指揮官100勝となった。先発・山崎伊織投手は2回に大山悠輔内野手に逆転2ランを打たれたが6回2安打2失点(自責1)と好投。

打線は7回に代打・ヘルナンデス外野手の2号ソロで同点に追い付き、8回無死満塁のピンチで登板した4番手・田中瑛斗投手が無失点で切り抜けると、延長11回に勝ち越しに成功し逃げ切った。これで「貯金2」となった。今季の阪神戦は開幕4カード目で初の勝ち越しとなった。

 先制したのは巨人。2回、先頭の4番・キャベッジ外野手が遊撃内野安打、甲斐拓也捕手が左前打で続き無死一、二塁。中山礼都内野手は送りバント失敗の捕邪飛に終わったが、泉口友汰内野手が右翼線を破る二塁打を放ち、二塁からキャベッジが生還し1点を挙げた。

 しかし、直後の2回裏に逆転された。先頭の佐藤輝明内野手を一ゴロ悪送球で出塁させた無死一塁から、大山悠輔内野手に打った瞬間にわかる2号2ラン本塁打を浴び、試合をひっくり返された。

 追う巨人は3回、先頭の増田陸内野手が四球で出塁。門脇誠内野手の送りバントは一塁線への内野安打となり、吉川尚輝内野手は死球で無死満塁とチャンスを広げたが、キャベッジ外野手、甲斐はいずれも阪神の先発・デュプランティエ投手の154キロのストレートに空振り三振、中山は変化球に空振り三振に倒れ、無死満塁を生かせなかった。

 4回も泉口が先頭で左前打で出塁し、1死から山崎が送りバントを決め2死二塁としたが、増田陸は二ゴロに打ち取られた。

 山崎が4回にピンチを迎えた。

先頭の森下翔太外野手に四球、佐藤輝の当たりは山崎の足に当たってから中前に抜ける安打となり無死一、三塁。大山の遊ゴロで本塁を突いた森下がタッチアウト。なおも1死一、二塁で高寺望夢内野手の中飛と大山の二塁盗塁で2死二、三塁とされたが、坂本誠志郎捕手を二ゴロに打ち取り、追加点は許さなかった。5回の山崎は2死から二ゴロ失策で走者を出したが、二塁盗塁が刺して切り抜けた。

 1点を追う巨人が7回に試合を振り出しに戻した。

 6回まで2安打2失点と粘投していた先発の山崎伊織投手に代えた代打・ヘルナンデス外野手が、阪神の2番手左腕・及川雅貴投手から左翼スタンドに2号アーチを運び、同点に追い付いた。

 さらに1死から門脇誠内野手が中前打、吉川尚輝内野手の一塁内野安打と失策で二、三塁。キャベッジ外野手は3打席連続となる空振り三振、甲斐拓也捕手は申告敬遠で2死満塁としたが、中山礼都内野手は空振り三振に終わり、勝ち越しはならなかった。

 7回からは2番手でケラー投手が登板。先頭の大山を四球で歩かせ、送りバントで1死二塁とされたが、後続を抑え無失点。

 8回からは3番手で石川達也投手がマウンドにあがり、先頭の代打・ヘルナンデス内野手に左前打、近本光司外野手には四球を与え無死一、二塁。中野拓夢内野手の投前バントが石川の犠打野選となり無死満塁。

ここで4番手で田中瑛斗投手が登板し、森下を三ゴロで本塁との併殺打に打ち取り、佐藤輝を申告敬遠で2死満塁。大山は変化球で空振り三振に仕留め、絶体絶命のピンチを切り抜けた。

 9回は中川皓太投手が登板し1死から坂本に左前打を許したが、後続を抑え、延長戦に突入した。 延長10回は6番手で船迫大雅投手が登板し3者凡退に抑えた。

 打線は延長11回、阪神の6番手・ネルソン投手から先頭の代打・笹原操希外野手が遊撃内野安打、暴投で二塁に進み無死二塁とし、ヘルナンデスは左飛、増田陸は三飛に倒れたが、門脇が3本目のヒットとなる値千金の右越え三塁打を放ち、勝ち越した。

 延長11回のマウンドには守護神・マルティネス投手があがり、先頭の佐藤輝に右前打、大山の空振り三振のタイミングで佐藤輝に二塁盗塁を決められ1死二塁とされたが、高寺望夢内野手を左飛、代打・渡邉諒内野手を申告敬遠、代打・豊田寛外野手の遊撃内野安打で2死満塁とピンチが広がったが、代打・梅野隆太郎を二ゴロに仕留め、逃げ切った。

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