◆JERA セ・リーグ 阪神2ー3巨人=延長11回=(22日・甲子園)

 甲子園に響き渡る大歓声を聞きながら、巨人・山崎は悔しげにボールの行方を見届けた。味方が先制した直後の2回裏。

無死一塁で大山に浮いた135キロカットボールを捉えられ、左翼席へ逆転2ランを打たれた。

 それでも気持ちは切らさず、その後は無失点で6回2安打2失点(自責1)。7回の攻撃で味方が同点に追いついて負けは消えたが、「点を取ってもらった後にすぐに本塁打で逆転をされてしまったところが反省です」と満足はしなかった。

 甲子園は地元・兵庫だが、この試合前まで通算6試合未勝利で燃えていた。最速151キロでフォークやカットボールを低めに集め、試合をつくって5奪三振。甲子園初勝利はお預けとなったが「守備に助けられて何とか粘れた」と汗をぬぐった。

 8試合に先発し、チームトップの5勝(1敗)で防御率1・21と抜群の安定感は健在。次戦は自身の白星を手に入れる。(水上 智恵)

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