◆JERA セ・リーグ DeNA4ー0中日(22日・横浜)

 充実のDeNA先発陣に、さらに新しいピースが加わった。4月4日以来、今季2度目の先発だった2年目右腕・石田裕が中日打線を手玉にとり、9回1安打1四球、三塁を踏ませない完封劇で今季初勝利だ。

 開幕から先発と中継ぎで併用され、4月17日に一度は登録抹消。ファームではもう一度「先発型」に特化するため、アナリストやコーチの助言も受けながら球種や配球を見直し、再昇格のチャンスをつかんだ。

 「今日ダメだったら次はない」という思いで上がったマウンド。一方でピンチになると力んで連打を食らう悪癖があることから「打たれても死にゃしない」と“自己暗示”をかけた。5回先頭のカリステに初安打を許したが、その後も動じることなくアウトを重ねた。

 昨年6月16日の西武戦(ベルーナD)で95球のマダックス(100球未満の完封)を達成して以来、計107球でプロ2度目の完封。地元・横浜市出身の右腕は「去年、日本一の輪に加われなかったのが悔しかったので、今年は精いっぱい頑張ろうと思います」とハマスタのファンに誓った。(星野 和明)

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