◆JERA セ・リーグ 阪神2ー3巨人=延長11回=(22日・甲子園)

 苦しんできた助っ人が救った。1点を追う7回先頭。

代打で登場したヘルナンデスは及川の内角140キロカットボールをすくい上げ、左中間席へ運んだ。4月9日のDeNA戦(横浜)以来となる今季2号ソロは起死回生の同点アーチ。チームの今季6試合目での甲子園1号に「とにかく塁に出るという気持ちでした」と声を弾ませた。

 もどかしい時間を過ごしてきた。今季は攻守で精彩を欠き、2軍降格を経験。再昇格後も本来の姿ではなかった。救いの手を差し伸べてくれたのは阿部監督だった。試合前練習で熱血指導してもらうこともあり、変化球を意識するあまり直球に差し込まれる場面も目立つ中、「思い切って振っていこう」と背中を押された。そんな指揮官の通算100勝目となった一戦で最高の恩返し弾。「毎日最高の準備をしていきたい」と意気込む助っ人が復活の号砲を鳴らした。

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