「第32回中四国春季大会」(18日・長浜晴海ふれあいパーク)◆小学生の部 ▽決勝 宇和島ボーイズ10ー2今治中央ボーイズ

 愛媛県支部同士の決勝となり、宇和島が昨年大会に続く連覇を達成した。

 豪快な2アーチで、栄冠に花を添えた。

まずは4番・村口だ。同点の3回1死二、三塁。「芯に当たったから感覚が無かった」という一撃が中堅フェンスを越えた。練習試合でもない人生初のサク越えが、決勝弾。「最初はフライかと思ったけど。すごくうれしかった。ヤバイね~。どんだけ褒められるか、楽しみ」。3安打でチーム最多4打点の主砲が、観戦に来た祖父母や母親に笑顔で視線を送った。

 負けじと燃えたのが、3番・多和だ。背番号1を背負い、先発マウンドにも立った投打の軸は、4回2死一、三塁で「お前が打ったんやけえ、俺も放り込んでくる」と宣言して、打席へ。そして快音を残した打球が右中間フェンスを越えた。

有言実行に「自信はあった。バッティングは今までで一番良かった」とニヤリ。こちらはチーム最多4安打で3打点。投げても5回1失点と存在感を示し、10得点での優勝に貢献した。

 予選に続き、同支部の最大のライバルを打破して大会連覇を飾った。1番打者で2安打し、最後の1イニングを締めた高橋羚主将は「2連覇できてうれしい。夏には大阪へ行って優勝したい」ときっぱり。選手権大会での全国制覇の夢をぶち上げた。

 今治中央ボーイズは投手陣が乱れ、2023年大会以来の優勝はならなかった。

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