◆米大リーグ メッツ―ドジャース(23日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点をリードした4回2死一塁の3打席目は、ブーイングが巻き起こる中で打席に入り、空振り三振に倒れた。

 メッツの先発は、グリフィン・キャニング投手(29)。

昨季までエンゼルスに所属し、19~23年は大谷とも同僚だった。昨季対戦した際には3打数無安打。今季は試合前の時点で9登板で5勝1敗、防御率2・47と安定した投球を続けて好調だった。

 雨の中迎えた初回先頭の1打席目は、カウント2―2から6球目の低めのスライダーに中途半端なスイングで打球速度52・7マイル(約84・8キロ)というボテボテの当たりの投ゴロ。両軍無得点の3回1死一塁で迎えた2打席目は3ボールからの4球目に一塁後方へ強烈なファウルを打ったが、最後は内角のカットボールをしっかりと見極めて四球を選んだ。その後大谷が二塁走者だった3回2死二、三塁でフリーマンの打席で雨が強くなって1時間38分間中断。再開後にT・ヘルナンデスの左前適時打で本塁を踏み、ドジャースは3点を先取した。2点をリードした4回2死一塁の3打席目は、敵地とあって大ブーイングを浴びせられ、2番手右腕・クラニックの前に空振り三振に倒れた。

 大谷は19日(同20日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦で左翼席に17号ソロを放ったが、その後の2戦は本塁打が出ず、2戦で1安打しか出なかった。それでも5月はここまで19試合に出場して両リーグ最多の10本塁打。4月28~30日の本拠地・マーリンズ3連戦から7カード連続で本塁打を放っている。

 試合前練習中にはグラウンドに出てきて、メッツ・千賀滉大投手(32)、ドジャース・山本由伸投手(26)と談笑した大谷。

その後、重さの異なる「プライオボール」で壁当てをすると、約9分間キャッチボール。ロバーツ監督はあす24日(同25日)にライブBP(実戦形式の打撃練習)で登板することを明言した。大谷が打者相手に投げるのは23年9月の右肘手術前最後の登板になった同年8月23日の本拠地・レッズ戦以来640日ぶりとなる。

編集部おすすめ