◆米大リーグ メッツ5―7ドジャース=延長13回=(23日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地・メッツ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、5打席目に10打席ぶりの安打を放ち5打数1安打で打率は3割2厘となった。ドジャースは雨天による1時間38分中断明けに3点を先制すると9回に追いつかれたが、日をまたいだ延長13回、午前0時56分試合終了という死闘を制して、19日(同20日)までの4連敗から3連勝となった。
大谷はエンゼルス時代に同僚だった先発右腕・キャニングと対戦した初回先頭の1打席目は投ゴロ。3回1死一塁の2打席目には四球を選んだ。右腕・クラニックと対戦した4回2死一塁の3打席目には空振り三振に倒れ、6回1死一塁の4打席目は3番手左腕・カスティーヨに投ゴロに抑えられ、打率が2割9分9厘となって3割を切った。それでも9回1死走者なしの5打席目に左腕・カブレラから右前安打。10打席ぶりの安打で打率が再び3割を超えて3割3厘となったが、二盗を失敗した。
試合は両軍無得点の3回表2死二、三塁で雨が強くなって1時間38分間中断。メッツのキャニング、2回無安打無失点だったドジャースのカーショーと両チームの先発がマウンドを降りた。中断明け直後にドジャースは2死満塁からスミス、T・ヘルナンデスの連打で3点を先制。メッツは3回にバティのソロ、4回にアロンソの右翼への飛球で、三塁走者・マルテの視線に三塁手・マンシーが入ったとして本塁でタッチアウトになりながらセーフになる珍しい得点で1点差に迫ったが、ドジャースが5回にマンシー、パヘスの連続適時打で再びリードを3点に広げた。
だが3点リードの9回に3連投だった守護神スコットが3点を失って追いつかれて延長に突入。大谷も延長12回先頭の無死二塁で右飛に倒れるなど、10~12回は3イニング連続で両軍とも無安打で得点できず、日をまたいで延長13回にT・ヘルナンデスの適時打などでドジャースが2点を勝ち越した。
試合前練習中にはグラウンドに出てきて、メッツ・千賀滉大投手(32)、ドジャース・山本由伸投手(26)と談笑した大谷。その後、重さの異なる「プライオボール」で壁当てをすると、約9分間キャッチボール。ロバーツ監督はあす24日(同25日)にライブBP(実戦形式の打撃練習)で登板することを明言した。大谷が打者相手に投げるのは23年9月の右肘手術前最後の登板になった同年8月23日の本拠地・レッズ戦以来640日ぶりとなる。