◆イースタン・リーグ 巨人―西武(24日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 巨人・田中将大投手が2軍の西武戦で先発し、6回90球で5奪三振1失点。併殺崩れの間の1失点のみで登板を終えた。

 この日2軍に合流した大城卓とバッテリーを組み、初回は遊ゴロ、四球、見逃し三振、三ゴロで無失点スタート。3番の栗山は外角低めの144キロで三振に仕留め、続く村田は内角へのツーシームでバットを真っ二つにへし折った。

 2回は三ゴロ、2つの空振り三振を奪って3者凡退。3回は先頭に二塁内野安打を許し、犠打で1死二塁を背負うも後続を一ゴロ、空振り三振に斬った。ここまで39球。最後はフルカウントから佐藤龍にキレのある低めスプリットを投じて空を切らせた。

 4回は先頭の栗山と10球の勝負の末に四球を与えるも、後続を空振り三振、右飛。2死一塁から中堅フェンス直撃の二塁打を浴びたが、2死二、三塁からモンテルを低めのスプリットで二ゴロに打ち取った。

 5回はボテボテの三塁内野安打、四球、二塁ベースに直撃する遊撃内野安打などで1死満塁を招き、栗山の二ゴロの併殺崩れの間に1失点。それでも続く村田をツーシームで詰まらせて三ゴロに退け、最少失点で踏ん張った。

 5回まで78球。続投した6回は味方の失策なども絡んで2死満塁を招いたが、最後は古川を投ゴロに抑えて切り抜けた。

被安打は6だったが、うち4本が内野安打で打ち取った打球が大半を占めた。球場表示の最速は146キロ。降板後はすぐに桑田2軍監督と話し合い、握手を交わした。

 田中将は3回3失点で降板した1日・広島戦(東京D)後に登録抹消となり、18日のイースタン・オイシックス戦(八王子)で約2週間ぶりに実戦復帰。同戦では最速148キロを計測。一方で制球面での課題を口にしていた。

 楽天を退団し、新天地で再出発したプロ19年目。4月3日・中日戦(バンテリンドーム)で日米通算198勝目を挙げて以降は白星から遠ざかっており、1軍では直近2登板連続で3回までにマウンドを降りていた。現在は期限を設けず2軍で調整を続けている。

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