◆JERAセ・リーグ 中日5―4阪神(24日・バンテリンドーム)

 中日が接戦を制した。同点の8回1死二、三塁で高橋周が中前へ勝ち越しの2点打。

9回は松山が1点差に迫られたが、なおも2死二塁で中野を見逃し三振に仕留め、逃げ切った。初回にカリステが先制の左翼線二塁打。2試合連続で完封負けを喫していたチームは21イニングぶりに得点すると、同点とされた2回にも2死二、三塁で岡林が左前へ2点打。エースの高橋宏が2度のリードを守れなかったものの、苦しんでいた攻撃陣が意地を見せた。

 以下は試合後の井上一樹監督の主な一問一答

―連敗ストップ

「信頼している松山がちょっと調子が悪いかなというのが見られたけど。終わってみれば、1点は与えたけど、よく踏ん張ってくれた」

―前日に走塁死やバント失敗があったカリステを4番で起用し、先制打

「(打線の)核が見つからないなか、核になってほしいカリステ、ボスラーがいて。陽気な選手でも打てないとシュンとなってしまうかもしれないけど、次の日にリベンジするという気持ちも、こちらは、くんでいる。失敗を取り返してくれという気持ちで起用して、先制打をうってくれて、こちらもうれしかった」

―高橋宏の投球は

「いい宏斗と、ちょっと不安を持って投げる宏斗が垣間見えた。そこは打破していかないと。去年は無双といわれるような投手で、僕に限らず、みなさんにもそれがこびりついていると思う。それに近づけるために模索して考えてやっていくしかない。どう宏斗が復活するか、時間がかかっているけど、見守りながら、登板させながらいきたい」

―高橋宏は5回まで好投したが、6回に変化が

「変わりがあるとすれば、意識を持ってしまったかな。

大事な回だと慎重になりすぎた。近本、中野を歩かせて。そうなってしまうと、ちょっと考える余地もなく、頭の中が軽く白くなってしまった部分もあるのかな」

―高橋周が決勝打

「初球をね。本当に、ふん詰まり、なかなか点が入らないところでスルッと打ってくれたので、ちょっと僕もベンチで飛び上がりました。いいヒットでした」

―5番で起用

「野球は不思議なもので、チャンスでクリーンアップに回ってくる。率が低かろうが高かろうが、そういう場面で印象づける一打は野球選手にとって重要。5番に置いたのは、そういった場面で周平に回ったらという僕らのちょっとした狙いもきょうは当たってくれたかなと思います」

―福永が1軍に合流。起用法は

「今週いっぱいは2軍という形だったけど。昨日の敗戦後にミーティングをして、どうしても事を起こせる打者がいないねというところで。2軍の報告も受けながら、いきなりスタメンはしないから福永をくれということで。緊急招集ではありましたけど。あしたはもちろん、当面はスタメンは避けながらではあるけど、様子を見ながら、いけると判断した時にスタメンに名前を入れたい」

―2軍では一塁か三塁を守っていた

「そうだね。

そこも限定は考えていないけど、けがした場所が場所だけに二遊間は避けたいなと思います」

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