◆イースタン・リーグ 巨人9―3西武(24日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 巨人の育成・三塚琉生外野手が2軍西武戦に8番・一塁で先発し、豪快な3ラン本塁打を含む2打数2安打3打点。目標の支配下昇格に向けて猛アピールした。

 まずは3回1死から先制点につながる中前安打を放つと、4回2死一、二塁では先発右腕・上田の内角高め141キロ直球を右翼席へ。「打った瞬間、行ったなと。完璧な当たりでした」と文句なしの公式戦2号を叩き込んだ。

 「バットが内側からしっかり出たから、切れずにそのまま入った」と卓越した内角さばきを披露。持ち味はその長打力と182センチ、93キロの肉体から繰り出すフルスイング。「空振り、ファウルでも自分のスイングをする。相手に『イヤだな』と思われるようなスイングをしています」と分厚い胸を張った。

 桐生第一(群馬)出身で、9日に3軍から2軍に昇格したばかりの高卒3年目。ルーキーイヤーに負った「左膝後十字じん帯損傷及び左膝内側半月板損傷」の大けがを乗り越え、左の大砲候補として大きく期待されている。

 桑田2軍監督は「非常に楽しみな選手が出てきてくれたなと思いますね。僕も総監督をやっていた時に、彼のケガも目の前で見て。そこからのリハビリもずっと陰ながら見てきた1人だったから、今の活躍は非常にうれしい」と拍手を送った。

そして「まだまだやることはたくさんあります。支配下になって一軍で活躍するという大きな目標に向かって、課題はたくさんあると思う。今(試合後)も守備練習してますけど。走攻守で活躍できる選手を目指してやってもらいたいなと思います」と21歳の若武者について語った。

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