◆米大リーグ レッドソックス―オリオールズ(24日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスのアレックス・ブレグマン内野手(31)が24日(日本時間25日)、右太もも痛で負傷者リスト入りする可能性が大きくなった。前日23日(同14日)の本拠地・オリオールズ戦で右大腿四頭筋の張りで途中交代したブレグマンは、症状の悪化を訴え、この日、MRI検査を受けた。

 この日のダブルヘッダーの第1試合にはベンチ入りしたが、試合前にメディア対応したコーラ監督は「現在、検査結果を待っているところ。恐らく、IL入りすると思う」と語った一方、DHに転向したラファエル・ディバース内野手の三塁復帰には、消極的。昨年右肩手術を受け、リハビリ中の吉田正尚外野手は依然、外野手として復帰を目指すことになりそうだ。

 前日の負傷退場から一夜明け、ブレグマンの状態は「悪化していた」とコーラ監督。この日の試合前にMRI検査を受け、IL入りの可能性が高まった。試合前のメディア対応で、穴を埋める三塁のオプションを問われたコーラ監督は「マイナーからの昇格を含め、候補者を検討している」と、有望新人のマルセロ・マイヤーのメジャー昇格の可能性も示唆しつつ、この日のダブルヘッダー第1試合は、ユーティリティー選手のソガードが、三塁に入った。

 では、ディバースの三塁復帰の可能性あるのか―。コーラ監督は「完全否定する訳ではないが、その可能性は低いだろう。今、ディバースはDHとして心地よくプレーしており、(大リーグ1位の)47打点を稼いでいる」と語った。「彼は今季、DHとしてオールスター(ファン投票)に登録されるし、DHとしてシルバースラッガー候補になる」とも口にした。

 三塁手・ブレグマンの加入を発端に、ディバースがDHコンバートされた今季。一塁手のカサスが今季絶望となった際に、一塁転向に難色を示していたディバースは、現在、DHで好調をキープしており、三塁復帰の意欲はない様子。

これらの事情から、右肩手術からの復帰を目指す吉田正尚外野手は昨年のDHではなく、外野手としての復帰が求められているが、ブレグマン離脱、ディバース三塁復帰、吉田DH、という図式にはならない模様だ。

 4日にコルチゾン注射を受けた後、21日にスローイングを再開した吉田は、この日、約18メートル間のキャッチボールを行った。投球練習再開から距離は伸びていないが、この日は予定の50球を投げ終えた後、「もう1球!」と山口通訳に告げて全51球を投げ、左右ポール間ダッシュなどで汗を流した。

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