◆米大リーグ レッドソックス―オリオールズ(24日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が「ブラッド・スガノ」に、改名!? 24日(同25日)、敵地・レッドソックス戦で、クラブハウスの菅野のロッカーの名札が、「Brad Sugano」となる“事件”が起きた。

 ダブルヘッダーに備えて午前10時30分過ぎに、球場入りした菅野。

ロッカーの名札の名前「Tomoyuki」の部分に白いテーピングが貼られ、マジックで「Brad」と書かれているのに気がつき、「ポビッチでしょ、きっと。いつもいたずらしてくるから」と苦笑いした。

 発端は前日、ポビッチの名札が間違えて「Chad (チャド)」となっていたことに遡る。菅野を兄のように慕っているポビッチはこの日、菅野より早く球場入り。「Brad」のテープを貼り付け、「僕がチャドで、彼がブラッド。いい感じだと思う」とご満悦だった。ちなみに、韻を踏む「ブラッド&チャド」は、米国で対照的な男性2人を示す略語としても使われる。

 この日の菅野は、70メートルに距離を伸ばしたキャッチボールなどで調整した。ボストンでの4連戦は、初戦が雨天中止。前日はダブルヘッダーの予定が1試合しか成立せず、この日もダブルヘッダー初戦の試合開始が雨で26分遅れるなど、悪天候に見舞われている。

 21日(同22日)のブルワーズ戦は、菅野の好投もあり、連敗を「8」でストップしたが、前日の試合は5―19と大敗。8回の1イニング13失点は、球団では1996年以来2度目の屈辱的記録だ。

「はらわたが煮えくり返りそうな試合だった。だって、野手が投げて、こっちはもう降参しているのに傷口に塩を塗るような。しょうがないのかもしれないけど」。

 3―11から内野手のリベラが5番手で救援したが、更に失点を重ね、心情は穏やかではいられない。5月(4勝15敗)の勝率はロッキーズに次ぐ大リーグワースト2位。苦しい戦いが続く。

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