Ｊ３金沢は３連敗で１３位に後退…オウンゴールで先制も逆転負け (2025年6月14日)

◆明治安田生命Ｊ３リーグ 第１６節 栃木Ｃ２―１金沢（１４日、金沢ゴーゴーカレースタジアム） ツエーゲン金沢は、１―２で２位の栃木シティに逆転負けを喫し、３連敗となった。７戦勝ちなしで、順位は１３位に後退した。辻田真輝監督が就任して初めてのホーム戦で、５７８６人のファンが大応援。ゴール裏には「辻田金沢進め 背中は俺たちが押す」と力強い横断幕も掲げられたが、新体制初白星とはならなかった。試合中はピッチ脇で戦況を見つめ、指示を出し続けていた指揮官は「ホームで勝つことだけを考えていたが、非常に悔しい結果になった。準備してきたものを出せた部分もあったが、メンタル的な部分で変えていけないところが出ました」と厳しい表情を浮かべた。 シュート数は６対１２と圧倒された。惜しい場面も作ったが、相手守備のプレスが早く、堅守を突破することは出来なかった。前半８分にはオウンゴールで先制したが、同３６分には中央を突破されて同点。後半６分にはペナルティーエリア内で相手選手をフリーにし、逆転ゴールを許した。後半２４分にはＦＷパトリック（３７）を投入したが、クロスは精度を欠き、シュート数はわずか１本のみ。指揮官は「自分たちが出来るところを出そうとしているのは改善している。少ない練習回数の中で、選手、スタッフと意識をそろえています」と話した。 スタメンを大きく入れ替えて挑んだ一戦だった。チームトップの６得点を誇るＦＷパトリックを２試合連続でスタメンから外し、出場時間の少なかった４選手を起用。そのうち、ＭＦ加藤大樹（３２）と、北陸大から新加入したＭＦ村田迅（２２）を今季初スタメンに抜てきした。指揮官は「負傷者が多く、コンディションの状況もあり、勝つために９０分間を通してマネージメントした決断です。パトリックが長い時間プレーしてくれるのは重要だが、試合の最後にいて欲しいという意図がある」と説明した。 試合後、ゴール裏サポーター席からは激励の拍手が送られ、ツエーゲンコールがわき起こった。「対戦相手を考えながら勝ちにつながるサッカーをしたい。しばらくは我慢強く、粘り強く勝ち点を取ることを考えながら、私が考えているサッカーを表現したい」と辻田監督。厳しい状況の中、試行錯誤しながら勝機を見いだす。（中田 康博）

Ｊ３金沢は３連敗で１３位に後退…オウンゴールで先制も逆転負け

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