藤枝東が１０人で勝ち点１奪取…清水ユースと０－０…高円宮杯Ｕー１８プリンスリーグ東海 (2025年6月15日)

◆サッカー◇高円宮杯Ｕー１８プリンスリーグ東海 第８節 清水ユース０－０藤枝東（１４日・三保Ｇ） 県高校総体で中断していたリーグ戦が再開され、藤枝東は退場者を出しながらも、首位の清水ユースと０―０で引き分け。清水の開幕連勝は７で止まった。 降りしきる雨の中で耐え抜いた。ホイッスルとともに藤枝東イレブンは安堵（あんど）の息を漏らした。首位相手に数的不利に陥りながら、ゴールは割らせずアウェーで勝ち点１を奪取。植松弘樹監督（４２）は「守備の時間が長くなる中で、はね返し続けたのは収穫」と評価した。 ７日の県総体決勝では浜松開誠館に０―１で準優勝に終わった。「負けても得たものはある。開誠館の切り替えの早さは自分たちも意識している」とＭＦ井上凱晴主将（３年）。タレント軍団との対峙（たいじ）で、指揮官が「リスタート。プライドを懸けた一戦」と位置付けたこの日は序盤からボールを持たれシュート数は３―１２と押し込まれたが、最終ラインを中心に粘った。後半２８分に一発レッドで１人退場。それでも中央を締めて対応しきった。井上は「次につながると思います」とうなずいた。 プリンスの次節は２９日で、明誠との“藤枝ダービー”で前半戦を折り返す。今後はリーグの順位（８位）を上げつつ、冬の選手権に向けてチーム力を上げていく。「相手を見て駆け引きしていくこと、最後の質を求めていかないといけない。個人としても競争していく」と植松監督。我慢の成功体験を次なる戦いに生かしていく。 （武藤 瑞基） 〇…清水ユースは再三の好機を仕留めきれず、今季初の無得点で開幕からの連勝が７で止まった。「深い位置でのアイデアが足りなかった。質を上げたい」とＤＦ岩尾健琉主将（３年）。８日には日本クラブユース選手権東海大会で沼津Ｕ―１８に敗れ、１３年から続いていた全国切符を逃していた。沢登正朗監督（５５）は「アスルに負けて（雰囲気が）沈みかけていた。悪いゲームではなかったが、勝負強さが足りなかった」と振り返った。