◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(14日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が14日(日本時間15日)、負ければ首位陥落となる本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1試合3発の期待のかかった10点をリードした7回1死一塁の5打席目は二ゴロに倒れた。
両軍無得点の1回裏。
3点をリードした2回1死二、三塁の2打席目はカウントが2ボール、1ストライクとなったところで申告敬遠。本拠地からは大ブーイングが送られた。それでも続くベッツが1死満塁で左翼フェンス直撃の2点適時二塁打、大谷はスミスの右犠飛で生還した。大谷は本塁へスライディングした際にバランスを崩して尻餅をつくアクシデントもあって苦笑いだった。7―0となった3回2死一塁の3打席目は2番手右腕・ビブンズと対戦して四球。4球連続ボールだった。
さらに勢い止まらず2発目が出たのは7点をリードした6回先頭の4打席目。2、3打席目は申告敬遠、四球で勝負を避けられていたが、フルカウントから3番手右腕・ベックの77・7マイル(約125・0キロ)外角カーブを捉えるとライナー性の打球角度26度の当たりは、右中間席最前列に飛び込んでいった。打球速度101・2マイル(約162・9キロ)、飛距離384フィート(約117メートル)だった。
前日13日(同14日)は今季初めて2つの見逃し三振を喫するなど、4打数無安打。連続試合安打が「8」で止まり、チームも完敗を喫してジャイアンツに同率首位に並ばれた。さらに大谷は2日(同3日)の本拠地・メッツ戦で23号を放ってからこの日の試合開始前まで本塁打なし。試合前の時点で10戦、46打席本塁打なしはいずれもドジャース移籍後ワーストとなっていた。
ドジャースとジャイアンツは41勝29敗の貯金12で同率首位。3位パドレスも38勝30敗の貯金8で2ゲーム差に迫っている。この試合でドジャースが敗れれば、5月以降では初めて首位から陥落して2位に転落する。
この日の試合前にはブルペンで投球練習。約20球を投げて次週に予定される今季4度目となるライブBP(実戦形式の練習)登板へ向けて、ツーシームを入念に確認していた。