ヤクルト・清水昇投手は16日、認定NPO法人「キッズドア」を通じた社会貢献活動「中学で部活を諦めない! 奨学金プロジェクト」を行うと発表した。2026年4月に中学1年生になる児童を対象に、部活で必要な用具やユニホームなどを購入するための費用を給付する。

 幼少期の頃に中学から野球を始めたいと希望を持つ友人が多かったという。そのなかで当時はユニホーム代やスパイク代の捻出がネックで「野球は辞めておこうかなっていう人が周りには多かった」と振り返る。

 プロ野球選手となり、子どもたちの可能性を狭めないためのサポートについて考えることが増えた。知人を通じて「キッズドア」の存在を知り、タッグを組むこととなった。「すごい才能にあふれている子でも、そういう部分(経済的理由で競技を断念する)にはかなわないのかなっていうふうに思ってしまった。(金銭的援助で)少しでも僕が力になれれば、もっともっとやる気であったり、(競技を行う)その可能性っていうのは出てくるのかなっていうふうに思いました」と、支援活動を行うに至った経緯を明かした。

 奨学金を給付した子どもとはシーズンオフに対面するプランもある。「やるからには、しっかり成績を出してやっていきたいなというのもあります。その分、その支援した子たちにも勇気と元気を与えられるような選手でいたいです」。ブルペンを支える背番号17が、子どもたちの夢も支える覚悟を口にした。

 

 【対象者】

 ・都内在住で、現在小学6年生で公立中学に進学予定の子ども。

 ・現在スポーツに取り組んでいて、中学でも続ける意思のある子ども、もしくは中学でスポーツを始めたい子ども。

 ・部活費を捻出することに不安があるご家庭(ひとり親、多子の家庭など)。

 ・奨学金の使用報告を必ず提出できる方。

 ・26年初夏と27年3月に活動報告ができる方。

 【応募方法】7月1日にキッズドア・サポートファミリーより配信。6月30日までにキッズドア・サポートファミリーに登録が必要。

 【応募期間】7月1日~15日。※応募時には、子どもの作文提出が必須。清水投手と事務局で選考を行う。

 【合格通達】9月中旬までに連絡。

 【奨学金内容】A…野球をやっている子ども 10万円給付(5人)、B…野球以外のスポーツをやっている子ども 5万円(5人)。使途は、競技に必要な道具、シューズなど物品購入に限る。※遠征費は使用不可。

編集部おすすめ