パ・リーグ首位の勢いを止める。巨人・井上温大投手(24)がチームの連敗阻止と自身4登板ぶりの白星を目指し、17日の日本ハム戦(東京D)で先発する。

16日は最高気温31度のG球場で汗を流し、最終調整。前回は危険球退場で2回途中降板となっただけに「次、なんとか勝って少しでも貢献できれば」と必勝を誓った。

 新庄監督率いる日本ハムは12球団トップ59本塁打と破壊力抜群。本塁打、打点2冠のレイエスを筆頭に、計41発で同2位の巨人を大差で上回る。15日の広島戦では0―7から逆転勝利と勢いを加速させて東京Dに乗り込んでくる。相手先発の達も現在24回2/3連続無失点中。4勝目をつかむにはベストパフォーマンスが求められるが「相手どうこうより、まず自分が初球ストライクを取るとか先頭打者を出さないとか、そういうとこを心がけて」と冷静に腕まくりした。

 挽回に燃えている。先発した10日の敵地ソフトバンク戦では周東への頭部死球で1回1/3、38球で緊急降板。救援陣に負担をかけないためにも、次は長いイニングを投げ抜く覚悟がある。死球の翌日には周東から笑顔で声をかけてもらい「ありがたいです」と左腕。1週間で気持ちも整え、再び強気の攻めを展開していく。

 現在は2連敗中で3勝5敗、防御率3・08。「うまくいかないので何かを変えないと、という気持ちで睡眠も食事も練習も全部、1週間の準備をもう一回いつもより意識してやるようにした」。チームは交流戦のカード初戦はすべて黒星。井上が新庄ハムを斬り、流れを変える。(堀内 啓太)

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