◆米大リーグ ドジャース―パドレス(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、本拠地・パドレス戦に「1番・投手」で先発出場。663日ぶりの復帰登板を1回2安打1失点で終え、“大谷ルール”でDHとなって臨んだ3点リードの8回2死の第5打席は四球を選んだ。

3番手右腕・モーガンの制球が定まらず、大谷はこの日3出塁となった。

 ドジャース移籍後初登板となった初回のマウンドは28球、1イニングで終了した。最速100・2マイル(約161・3キロ)。登板を終えてベンチの方に戻ると、すぐに打席の準備。慌ただしい動きだが、これが「2つ同時にやっていくのが通常」と本人が話す本来の形だ。初回先頭の第1打席は空振り三振に倒れたが、打席の中で笑みをこぼすなど生き生きとした表情を見せていた。

 パドレス先発は通算59勝のD・シース投手(29)。レギュラーシーズンでは21年、23年に本塁打を放っている大谷は自身初のポストシーズンとなった昨季の地区シリーズでも第1戦で3ランをマークしている。1点を追う3回2死三塁の第2打席では初回に空振り三振を奪われたスライダーを打球速度105・2マイル(約169・3キロ)ではじき返し、左中間へ3試合連続安打となる一時同点の適時二塁打。自らのバットで黒星を消した。4回2死一、二塁の第3打席では見逃せばボール球という高めの98・3マイル(約158・2キロ)直球を右前適時打とし、2打席連続タイムリーと二刀流で結果を残していた。

 6回1死一塁の第4打席は左腕・ペラルタから空振り三振。

2球目の低めに外れたかに見えたボールがまさかのストライク判定となり、大谷も思わず顔をしかめた。この1球が大きく影響した。

 「打者・大谷」は今月3日(同4日)から13日(同14日)にはドジャース移籍後ワーストの10試合、46打席連続で本塁打が出ていなかったが、14日(同15日)の本拠地・ジャイアンツ戦で2本塁打。前日15日(同16日)には25試合ぶりに1試合3安打をマークした。日米通算300号にも残り2本と迫っている。

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