◆米大リーグ ドジャース6―3パドレス(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、本拠地・パドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。663日ぶりの復帰登板は1回2安打1失点、打っては2安打2打点でチームの3連勝に貢献した。

 ドジャース移籍後初登板となった初回のマウンドは28球、1イニングで終了した。先頭から連打を浴び、マチャドの中犠飛で先制を許したが、最速100・2マイル(約161・3キロ)を計測した。「結果はイマイチでしたけど…」としながらも「自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあったと思うので、いい一日だったと思います」と話した。

 試合後の囲み取材では「なるべく95、6(マイル)くらいで投げたいなと思ってたんですけど、やっぱり試合のレベルでマウンドに行くと(球速が)上がってしまうのかなというのがあったので。最後のボガーツ選手の打席に関してはリラックスして投げられたので、そこも良かったと思います」と振り返り、今後に向けては「100マイル近く、術後で投げたのは初めてなので。まず明日以降の反応を見たいなと思いますし、1週間に1回投げつつ、またイニングも少しずつ伸ばしていけたら、ブルペンにとっても少し負担が減るのかなと思います」と話した。

 大谷は初回のマウンドを終えてベンチの方に戻ると、すぐに打席の準備。1点を追う3回2死三塁の第2打席では初回に空振り三振を奪われたスライダーを打球速度105・2マイル(約169・3キロ)ではじき返し、左中間へ3試合連続安打となる一時同点の適時二塁打。自らのバットで黒星を消した。4回2死一、二塁の第3打席では見逃せばボール球という高めの98・3マイル(約158・2キロ)直球を右前適時打とし、2打席連続タイムリーと二刀流で結果を残した。

 試合前、ロバーツ監督は「彼をリードオフ(1番)で起用しないという選択肢は考えなかったのか?」と質問されると「確かに考えたし、彼にも相談した。でも、彼は『問題ない、全く構わない』と答えたんだ」と明かした。

志願した1番での二刀流。ドジャースで新たな一歩を刻んだ。

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