◆東都大学野球春季リーグ戦2部・3部入れ替え戦1回戦 順天堂大(3部1位)4―2国士舘大(2部6位)

 チャンスだからこそ強い気持ちを持った。2―2の6回2死満塁。

右打席に入った順大・真田椋平(4年=桐生一)は国士舘大・渡辺が投じた外角低めの速球を中前へ弾き返した。決勝の2点適時打に「強気に踏み込んだのがよかったです」と主将としての重責も果たして笑みを浮かべた。

 守っては捕手の衛藤航太朗(3年=青森山田)が工藤翔午(4年=大森学園)、宮城太陽(2年=興南)を好リードして相手打線を2点に抑え、二盗を2度阻止してチャンスの芽を摘んだ。「守備で投手を助けていければと思っていました」と誇らしげに振り返った。

 初戦を制した鈴木翔太監督(4年=木更津)は「衛藤のリードも素晴らしかったし、キーマンの真田が打ってくれて非常に助かりました」と2人をたたえた。順大は学生が監督を務めることが慣例で、今年度は鈴木監督が指揮を執る。将来、指導者として甲子園に出場することを夢見て1年から学生コーチになると、最上級生の今春、3部で優勝。入れ替え戦に先勝し、2003年春以来の2部へ王手をかけた。「2部でやらせてあげたい。2回戦はやってきたことを全部出して勝ちきりたい」と鈴木監督。未踏のステージへ一気に駆け上がるつもりだ。

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