第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・甲子園)の出場校を決める兵庫大会の抽選会が17日、行われた。春季近畿大会優勝の東洋大姫路が7月11日の2回戦で西宮今津―高砂の勝者と対戦する。

 秋・春と県大会、近畿大会を制した東洋大姫路は、夏では2011年以来、14年ぶり13度目の甲子園出場を目指す。主将の渡辺拓雲内野手(3年)は秋春夏の3連覇へ「ようやく始まった」と落ち着いた表情で語った。

 守備から流れをつくり、先制点を取る野球で勝ち星を積み重ねてきたが、母校を率いて初の夏の甲子園を目指す岡田龍生監督(64)からは「攻撃が成長しない限り勝てない」と指摘されているという。渡辺自身も「今は点が取れない。守り切っても0対0。先制点からどう守るか」と1点の重みを痛感。左投手への対策や、打つ球の見極めを徹底し、粘り勝つ野球を目指している。

 「先を見ていると足をすくわれる」と一戦一戦を丁寧に戦うつもり。「岡田監督を胴上げしたい」。課題を解消し、夏の聖地に校歌を響かせる。

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