◆日本生命セ・パ交流戦 2025 阪神1―3ロッテ(17日・甲子園)

 トンネルの出口はどこにあるのか―。甲子園に戻ってきても悪夢は続いた。

痛恨の逆転負けで2022年8月以来、3年ぶりの泥沼7連敗。阪神・藤川監督は「遠征の時からチャンスになると力が入り過ぎたりする。いつも『普通に、普通に』と言うんですけど。我慢して待つ」と1得点の打線に繰り返し「普通」を求めたが、何より痛いのは才木で敗戦を喫したことだ。

 1―0で迎えた7回に一挙3失点で逆転された。右手甲に打球を受けるアクシデントもあったが、代打・角中と藤原にいずれも甘く入った直球を痛打された。連続無失点は自己最長タイの35回1/3で止まり、自身の交流戦の連勝も6でストップ。昨季チームが連敗で迎えた登板試合で9戦9勝と流れを変えてきた連敗ストッパーでも、負の連鎖に終止符を打つことはできなかった。

 2・5差の2位・DeNAをはじめ、リーグ上位を争う巨人、広島といずれも黒星。同じようにパ相手に苦戦していることがせめてもの救いだが、勝利を願う虎党は泣いている。「いい形で心を鍛えて強くなっていけば」と指揮官。声をからして応援してくれるファンのためにも、勝ちたい。

(中野 雄太)

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