◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人1―4日本ハム(17日・東京ドーム)

 巨人の元気印が気を吐いた。4点を追う4回2死一、二塁。

増田陸内野手は2球目の外角139キロのカットボールをはじき返し、左前適時打をマークした。自己最長タイの5試合連続ヒットとなる一打は、25歳の誕生日を自ら祝うバースデータイムリーとなった。

 頼もしさを増している。12日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)の6回無死一塁でリチャードがエンドランのサインを見落として投球を見逃し。一塁走者としてスタートを切っていた増田陸は盗塁死となった。ベンチに戻ると「向こうもしんどいと思う。やっぱりチームプレーなんで」と真っ先にリチャードに駆け寄って声をかけた。

 6月に入って全13試合にスタメン出場。この日もマウンド上の井上を励まし「勇人さんたちがやっているのを見て、学ばないといけないなと思った。率先してやるようにしてます」。レギュラー格として過ごす日々の中で、心も成長している。

 7回にも左前打を放ち、今季8度目のマルチ安打。

一塁ベース上では「自然に出た」と頭上で両手を何度も振り上げ、ナインを力強く鼓舞した。「若々しくいけたと思います」。得点圏打率3割3厘と勝負強さも兼ね備える若武者が、苦境のチームを上昇気流に乗せる。(内田 拓希)

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