右肩手術からの復帰を目指し、60日間の負傷者リスト(IL)入りしているレッドソックスの吉田正尚外野手が、近日中にも、傘下の3Aウースターで、リハビリ・アサインメント(リハビリ出場)を開始する方向となった。

 コーラ監督が17日(日本時間18日)地元ラジオ「WEEI」に出演。

DHディバースのジャイアンツへの電撃トレードが成立した後のDHプランについて語り、「ここで、マサ(吉田正尚)の状況が影響してくる。球団として協議し、マサにとっても、チームにとっても一番いい形を決める。打つことは出来るので、プロセスを早めようと思えば、それは可能だ」と語った。

 

 ディバースがDH転向した春季キャンプ以降、吉田を「外野手として復帰する」と条件を付けていた球団の方針が、一転した。コーラ監督は「彼はバットは振れるが、送球が問題だった」とし、DH専属ならリハビリのプロセスは一気に短縮可能とみている。

 この日、3Aウースターでは、左脇腹でIL入りしているアブレイユがリハビリ・アサインメントを開始。コーラ監督は「彼は今日DHで出場し、おそらく金曜日(21日ジャイアンツ戦)には復帰できる」と語り、20日までにはリハビリ調整を完了する見込み。吉田のリハビリ・アサインメント開始も、カウントダウンに入ってきた。

 前日のマリナーズ初戦はキャンベルがDHに入り、この日はレフスナイダーがDHでスタメン入り。「リーグでも最高の打者であるラフィー(ディバース)の穴を埋めるのは、簡単ではないが、柔軟性を持たせていく。相手先発が右腕か、左腕か、直球派か、色々相性をみてクリエイティブに打線をつくる」とコーラ監督は意気込む。

 昨年10月右肩を手術した吉田は、春季キャンプは11試合にすべてDHで出場。

打率2割8分6厘。1本塁打、7打点だった。フロリダでのリハビリ期間はマイナーの非公式試合に参加し、打席に立ってきたが、右肩再検査のため、5月2日にチームに合流してからは、約6週間、実戦から遠ざかっている。野手のリハビリ調整期間は上限20日間。フリー打撃では柵越も連発しており、実戦感覚さえ戻れば、20日間の猶予を前倒しして復帰する可能性もある。

 吉田は、2022年オフに5年総額9000万ドル(約130億円)で、レッドソックスと契約。今年がメジャー3年目。右肩にコルチゾン注射を打ち、ノースロー調整した時点では、危ぶまれた球宴前の”復帰”も視野に入ってきた。

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