◆米大リーグ ドジャース―パドレス(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点を追う3回1死走者なしの2打席目は右太もも付近に死球が当たって大ブーイングが起こって球場騒然となった。その後審判団が集まり、両軍に警告が与えられ、猛抗議したロバーツ監督は退場処分となった。

大谷は「アッッ!」と絶叫したが、一塁塁上で一塁手のアラエスと談笑して笑顔を見せた。

 ナ・リーグ西地区のライバル対決。前日の4連戦初戦でもパヘスが死球を受けて投手のシースをにらみつけて一触即発の事態となった。この試合では3回に2番手右腕のトリビノがパドレスのタティスに死球を当てていた。ロバーツ監督は審判団に詰め寄って怒りを爆発させて猛抗議。本拠地のドジャースファンからは「パドレス倒せ!」の大合唱がわき起こった。

 パドレスの先発は、ランディ・バスケス投手(26)。今季は14登板で3勝4敗、防御率3・57の成績を残している。大谷は11日(同12日)に敵地で対戦して空振り三振、左飛の2打数無安打。1点を追う初回先頭の1打席目は空振り三振を喫した。1点を追う3回1死では右太もも付近に今季2つ目の死球を受けた。

 前日はエンゼルス時代の23年8月23日以来約1年10か月ぶりに投手で復帰。

1回28球で2安打1失点だったが、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマークした。さらにバットでも1点を追う2打席目に同点の適時二塁打を放って自らの黒星を消すと、3打席目にも右前適時打で4打数2安打2打点でチームの逆転勝ちに貢献。二刀流でのフル回転に「1点取られて、バットで2点返して1イニング消化したと思えば、トータルで見ればプラスかなとは思うので、試合としてはよかったんじゃないかなと思います」とさらりと言い放った。

 3試合連続マルチ安打を放ち、日米通算300号にも残り2本と迫っており、3試合ぶりの26号にも期待がかかる。ロバーツ監督は登板翌日の大谷について試合前には「少し疲労はあるが、状態はいいので今日も出場する。今日起用しないという選択肢はなかった」と話していた。

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