マリナーズ傘下の3Aタコマは17日(日本時間18日)、藤浪晋太郎投手(31)を自由契約にしたと発表した。同日、藤浪の代理人を務めるS・ボラス氏がスポーツ報知の取材に応じ「(交渉可能な)全てのチームとの話し合いを始める」と明かした。

今後は日本球界復帰を含め移籍を模索していく。

 3年目の今季は1月にマリナーズとマイナー契約し、21試合で2勝1敗4ホールド、防御率5・79をマーク。5月以降は11試合でわずか1失点で、8試合連続無失点中と好調を維持していた。メジャー昇格に向け、猛アピールを続けていた矢先だっただけに、米メディアの「スポーティングニュース」も「衝撃的な決断」の見出しで速報し「なぜこのタイミングなのかが分からない」と疑問を呈した。

 22年オフに阪神からポスティングシステムでアスレチックスに移籍。23年にアスレチックスなどでメジャー7勝を挙げたが、昨季はメッツ傘下のマイナーでプレー。今年1月にマリナーズとマイナー契約を結んでいた。最速165キロ超を誇る剛腕の動向に注目が集まる。

 ◆古巣・阪神は静観する方針 〇…古巣の阪神は藤浪について現時点で静観する方針だ。竹内球団副本部長は「この件に関して、お話しすることはございません」とコメントするにとどめた。22年オフに本人の意向を受け入れ、ポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認。藤浪はアスレチックスに年俸325万ドル(当時約4億2000万円)の単年契約で移籍した。

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